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牛丼値下げ、ファミレスに余波 昼食は価格で競合

コンビニ弁当は大幅減

牛丼の値下げが相次ぎ、ビジネスマンの昼食事情などに変化が出てきた。大手で最も安い並盛りが300円を切る中、日本経済新聞の消費者調査では、牛丼店を利用する20~50代の男性の約2割が食べる機会を増やしている。あおりを食う形で利用が減ったのはコンビニエンスストアなどの弁当とファストフード。あまり競合がなさそうなファミリーレストランにも影響が広がっている。

来店客でにぎわう牛丼店(東京都中央区のすき家日本橋兜町店)

18日正午前の「すき家日本橋兜町店」(東京都中央区)。早めの昼食を済ませ満席の店から出てきた40代半ばの男性会社員は「週の半分は使う。前は近くの定食店に行っていたがここなら半額で済む」と話す。同僚2人と来店した男性会社員も月に2回は利用するようになったという。

ゼンショー運営のすき家は昨年12月に牛丼並盛りを50円下げて通常280円にした。吉野家の4月の期間限定値下げに対抗し、一部店舗を一時250円にした4月は既存店客数が前年同月比38%増。同様の松屋フーズも既存店客数が同23%増と大幅に伸ばしている。

消費者調査では牛丼店を利用する人で値下げしたチェーンに行く回数を増やした人は20代男性で23%、30代男性が19%。一方、牛丼の頻度増で逆に利用を減らしたのは「スーパーやコンビニが販売する弁当」(42%)、「ファストフード店」(31%)の順に多い。

調査会社、ライフスケープマーケティング(東京・千代田)の「食MAP」によると、3~4月に独身者がコンビニや総菜店などの弁当を食べた頻度は前年同期から16%減った。原田春樹部長は「牛丼店など200円台で食べられる飲食店が増え、弁当に割高感が出てきた」と分析する。

意外なのは価格帯が牛丼よりは高めで、それほど競合しないイメージがあるファミレスを減らしたと答えた人が21%で3番目に多かったことだ。実際、すかいらーくの「ガスト」は4月の既存店売上高が前年比12%減、ロイヤルホールディングスの「ロイヤルホスト」も4月は7%減だった。

ある大手ファミレスは「車で移動する営業マンの昼食需要を牛丼店にとられている」という。昼食はガストの日替わりハンバーグランチが税抜き499円、他の大手ファミレスでも500~600円台で食べられ、値下げ前の300円台後半の牛丼と、ランチなら競合していたわけだ。

アサヒビールの昨年の調査では昼の外食で使う店(複数回答)はファミレスが34%で最も多かった。それゆえ、牛丼値下げの影響は避けられなかったともいえそうだ。

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