おせち騒動から3年、選ばれるクーポン購入サイトは

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2013/12/25 7:00
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インターネット上で商品やサービスを販売期間を区切るなどして割安で提供する「クーポン共同購入サイト」。日本国内では2010年の米グルーポンの参入をきっかけに急拡大した市場はトラブルなどでいったんは落ち込んだ。ただ、グルーポン・ジャパン(東京・渋谷)など大手各社は、信頼の回復や、品ぞろえの充実に取り組み、市場は再び上昇に転じた。大手は新たな販促策の導入など、それぞれ強みを生かした成長戦略を構築しつつある。

信頼・品数 そろえ成長狙う

「A4ランクの牛肉の証明書をもらえますか」。東京・渋谷のグルーポン本社の審査部の30人前後が、サイトに掲載する前の商品やサービスを確認する作業にあたっている。食品だけでなく、体験型のレジャーなどの商品も内容に虚偽表示がないよう個々にチェックする仕組みだ。

同社は11年、表示と内容がかけ離れたおせちを提供した「おせち騒動」をきっかけに社内体制を大きく改めてきた。商品の審査基準を7倍近い200項目に拡大。掲載前に商品を提供する企業に内容を双方向で確認するほか、掲載後も24時間で相談を受け付ける体制も整えた。根本啓最高経営責任者(CEO)は「消費者に信頼してもらうための最低限の社内体制は整備できた」と話す。

2年間で品ぞろえも美容関連のサービスや飲食店のクーポンを中心に2.5倍に。今後、スキーやマリンスポーツなど体験型レジャーやパック旅行を増やす。米グルーポンが展開する世界各地で扱う人気の宿泊施設やサービスの取り扱いも増やす。

商品を提供する企業向けに13年1月からデータの公開も始めた。クーポン購入者の居住地や年齢などの属性、アンケート結果も見られる。データを使ってより良いサービスなどを提供してもらうようにする。

リクルートライフスタイル(東京・千代田)の「ポンパレ」は、旅行予約サイト「じゃらん」やグルメ情報の「ホットペッパー」などとの連携が強みだ。5月にはリクルートグループの各サイトのポイントを一元化し、12サイトで相互に使える「リクルートポイント」に刷新した。ポイントを共通化することで、サービスをより使ってもらうようにする。

連携の強みは品ぞろえにも反映される。今夏には高質な旅館・ホテルを運営する星野リゾート(長野県軽井沢町)の旅館のクーポンを販売。じゃらんの顧客だった宿泊施設などに対して、急にキャンセルなどが出た場合に、ポンパレで割引クーポンを販売できる利点もある。

サイトでは現在800品目程度を販売している。同社の谷紗妙佳プロデューサーは「なかなか手にすることができないサービスを消費者に提供していきたい」と話す。

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