ヒット商品番付、「真価」が問われる時代

2012/6/19付
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「真価=ほんとうのねうち」(広辞苑)

上期の番付作成中に何度も浮かんできたのが、この「真価」という言葉です。デフレが続く中、消費者の「ほんとうのねうち」をはかる物差しは、どんどん変わっています。今やネットを使って新品はもちろん、中古品の価格帯まで簡単に知ることができます。スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)を使えば、店頭で実物を見ながらネット通販ではいくらで買えるかも瞬時にわかる時代です。

リアルの店舗で実物を見て、ネット通販で見つけた一番安い店で購入する「ショールーミング」が米国で問題になっています。スマホの急速な普及とともに、日本の小売業もその対策が課題になるでしょう。

こんな時代に売れるのは「本当にお値打ちな」商品・サービスです。大勢の消費者が「コストパフォーマンスがいい」と納得したアクアやピーチ・アビエーション、LINEは番付上位になりました。

一方、東京スカイツリーは現在、第2展望台までの料金が大人3500円と決して安くはありませんが、大勢の人を引きつけています。「大人の街」を打ち出した渋谷ヒカリエやガンダムフロント東京もその独自の価値が受けてにぎわっています。

「商品は価格と価値のバランスが大切」とはよく聞く言葉ですが、ヒットを生み出すにはその議論を一段と消費者寄りに「深化」させる必要がありそうです。(三宅耕二)

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