熱帯びる国内電子書籍 「乱読時代」、基盤構築を (三淵啓自)

(1/2ページ)
2012/10/24 7:00
保存
共有
印刷
その他

三淵啓自デジタルハリウッド大教授

三淵啓自デジタルハリウッド大教授

国内の電子書籍市場が早くも"乱読"時代に突入しようとしている。動画共有サイトを運営するドワンゴは小学館など国内出版社124社と提携し24日、コミックを中心に約3万冊の電子書籍を有料配信する。KDDI(au)は12月上旬、電子書籍配信「ブックパス」で会員向けに月額590円の読み放題サービスを始める。来年4月からは一般利用もできるようにする予定だ。

国内の電子書籍ストアには現在、40万冊以上を提供する富士通の「BooksV」を筆頭に、大日本印刷やNTTドコモなどが出資する「honto」(約20万冊)、凸版印刷グループが運用する「BookLive!」(9万冊以上)などが並ぶ。さらに電子書籍閲覧の専用端末を発売しているソニーや楽天も、電子書籍ストアを開設している。

《ポイント》
(1)ドワンゴやKDDIも電子書籍市場に本格参入。
(2)米アマゾンの電子書籍端末の日本での発売時期も注目点。
(3)国内勢による電子書籍ストアのプラットフォームづくりがカギ。

6万冊を提供するソニーの「Reader Store」は、ソニーのAndroid端末「Xperia」シリーズと専用端末機「Reader」だけに配信していたが、今月11日からはAndroidアプリ「Reader for Android」をGoogle Playに公開し、スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)で購読ができるようになった。

楽天は今年1月、カナダのコボ社買収を機に、7月から日本語に対応した電子書籍専用端末「楽天kobo Touch」を発売した。同時に「楽天koboイーブックストア」を立ち上げ、日本語の電子書籍数はすでに6万冊を超えている。外国語の作品も含めれば楽天koboは260万冊を販売する最大級の書店となっている。

そこで気になるのが欧米の電子書籍市場で圧倒的な強さをみせる米アマゾンだ。9月6日には新しい電子書籍端末「Kindle Fire HD」や「Kindle Paperwhite」をサンフランシスコで発表し話題になっている。日本でのサービス開始は未定だ。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]