ツイッター、LINE…ツールの栄枯盛衰に振り回されるな (徳力基彦)

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2013/2/1 7:00
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2013年も早、1カ月が過ぎた。新年を迎え久しぶりに会った方々に必ず聞かれたのが「今年流行するサービスは何ですかね」という質問だ。特に日本のソーシャルメディア周辺では、年代わりで注目されるサービスが入れ替わってきた歴史がある。2010年はツイッターブームの年だったし、11年はフェイスブック。昨年後半は一気にLINEに関心が集まった。

《ポイント》
(1)2013年は引き続きLINEが注目を集める可能性が高い。
(2)マーケティングの視点ではサービスの利用者が増えているかに注意。
(3)話題性よりも、自社の顧客が何を使っているかの分析の方が重要。

この傾向はソーシャルメディアという言葉が広まる前からも同じだ。05年にはブログブームがあり、06年はミクシィがはやった。3次元仮想空間サービスの「セカンドライフ」が注目されたのは07年、ユーチューブ上のバイラルビデオのブームもあった。

日本ではウェブ上の新サービスが流行語大賞で表彰される芸能人の一発芸よろしく、1年ごとの短期的な流行として受け取られやすい。そのため冒頭に書いたような「今年流行するサービス」への興味が尽きないのだろう。

一方で企業がマーケティングに活用する視点から考えると、こうした新しいトレンドを先読みするのは、たいしたメリットにはならない。ガートナーが毎年発表しているハイプ・サイクルという概念をみると、新しい技術はまず黎明(れいめい)期から過度な期待のピーク期を迎え、その後幻滅期を経て安定期に入るという結果が提示されている。ソーシャルメディアの各サービスで起きていることも実は同様だといえる。

昨年脚光を浴びたLINEは、今年に入って世界で1億ユーザーを突破するなど勢いを維持している。競合とのユーザー獲得競争やインフラ化したことによるトラブル発生も含めて、今年もメディアから注目されるのは間違いないだろう。一方で話題の主役の座をLINEに奪われた感もあるフェイスブックも、日本におけるアクティブユーザー数は1500万人を超えた。都市部のビジネスマンやOLを中心に利用者を増やしている。

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