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面白い一言、画像に加え「ボケて」 投稿サービスが人気

画像にユニークな一言を加えて投稿し合うネットサービス「ボケて」が人気を集めている。手軽さや利用者同士が評価し合う仕掛けが注目され、スマートフォン(スマホ)アプリのダウンロード数は150万件を突破。運営するオモロキ(静岡県熱海市)の鎌田武俊社長は「お笑い文化を生み出すプラットフォームを目指す」と意気盛んだ。

 ▼ボケて 画像にユニークな一言を加えた「ボケ」を会員同士が投稿し合うネットサービス。シンプルな仕組みや隙間時間にチェックできる手軽さから、スマホでの利用が中心となっている。

ボケての仕組みはシンプルだ。まず会員Aがネット上の画像や作成した画像を「お題」として提供し、会員Bが画像に一言を加えて「ボケ」を作り投稿。会員Cがそれを3段階の「★」で評価し、新着順や高評価の順などで紹介される。

人気のボケには十数万個の★が付けられ表彰される。SNS(交流サイト)を通じて友人らと共有できるほか、ちょっとした空き時間に楽しめる手軽さも特徴だ。現在、アクセス数を示すページビュー(PV)は月間約1億で、作品の投稿数は同100万件。作品には米オバマ大統領や有名アニメのキャラクターが登場することもある。

元テレビ局社員の鎌田社長が技術担当の和田裕介取締役とボケてを開発したのは2008年。業界では話題となっていたが、一気に広がったのは昨年秋のスマホ向けアプリの配信から。アプリ開発を担当したイセオサム取締役は「身近なスマホと日常的な笑いを提供するボケての親和性が高かった」と分析する。

ネット上の多種多様な画像を使うため、著作権などの法的な問題が発生するリスクもある。そのため同社では、弁護士の平山剛取締役が対応し、問題のある画像や文言などは逐次確認、削除などの対策を取る。サービスの信頼性を高めたことで、足元では日清食品と組んだキャンペーン企画など、収益化の見通しも立ちつつある。

業界では類似のサービスも登場したが、鎌田社長は「ソーシャル時代の新しい形のエンターテインメントとして利便性や機能面を強化していく」と話す。

[日経MJ2013年7月26日付]

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