職場に咲く「なでしこ」 IT企業に女性育つ土壌 (村山らむね)

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2012/8/22 7:00
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村山らむね氏 通販コンサルタント

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日本人選手の活躍で手に汗握ったロンドンオリンピック。時差の関係もあり見ている側は非常につらかった。寝不足で疲れた体をお盆中に回復しきれなかった人も多いはず。

金メダルの数こそ少なかったが、メダル獲得数は史上最高。なかでも女子の団体競技のがんばりが目についた。サッカー、卓球、バドミントンは「銀」。女子バレーボールも「銅」に輝いた。球技は予選リーグからの長丁場。応援する側の思い入れも大きくなり、メダルを勝ち取った時の感動はひとしおだ。

《ポイント》
(1)女性アスリートが結婚出産をへて長く活躍する傾向に。
(2)対話と高い目標設定を基本とする男性指導者の存在感も大きい。
(3)IT業界も女性が長期間にわたって活躍できる環境が整いつつある。

印象的だったのが、女子サッカーの大儀見(旧姓永里)選手のように、パートナーを得ているアスリートが増えてきたこと。また、バレーボールの大友選手のように出産を経て復帰したママさんアスリートも珍しくなくなった。また選手生命が延びたことで、30代でメダリストという例も増えた。周囲の理解に恵まれ、本人の努力と意欲さえあれば息長く第一線で活躍できる。

IT(情報技術)業界の女性たちにも同様のことが起きてきている。仕事柄、様々なIT企業にお邪魔するが、あらゆる職種に女性が増えた。管理職も少なくない。突っ込んで話してみると、出産を経て仕事に戻ってきた女性も多い。女性アスリートたちが、あきらめずに自分の限界に挑戦しているところは、IT業界の女性たちにも非常に多くの共通点があるように思えるのだ。

女性の力を伸ばす指導者の存在もロンドンオリンピックで注目された。サッカーの佐々木監督、バレーボールの真鍋監督、卓球の村上監督らが代表的だろう。「東洋の魔女」の大松監督のようなスパルタではなく、女性アスリートたちの意見に耳を傾け、その中からリーダーシップが育つのをじっくり待つような指導者が増えているように思える。

これまた、IT業界で女性を戦力として生かしている企業では、少しずつではあるが、こういったタイプの管理職が増えてきている。IT業界をサービス業と見るならば、成長の可能性は女性陣に負うところが大だろう。なぜなら、消費トレンドをリードしているのは女性であり、女性を活用するのが上手な企業は、おのずと消費者のニーズをとらえることにもたけている。

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