意外すぎた「あまちゃん」視聴率 梅ちゃん以下の謎 (徳力基彦)

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2013/10/18 7:00
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2013年9月は、平均視聴率が20.6%で国民的話題となったNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」と、最終回の視聴率が42.2%と平成の民放ドラマのトップを記録した「半沢直樹」により、久しぶりにテレビドラマが話題の中心に返り咲いた月だったと記憶されるだろう。

《ポイント》
(1)話題となった「あまちゃん」の平均視聴率は意外にも高くない。
(2)テレビ視聴はソーシャルと録画の影響が大きくなりつつある。
(3)テレビ番組の評価が生の視聴率だけで測れない時代に突入している。

「あまちゃん」はツイッターでも話題になった(岩手県久慈市のパレード)=共同

「あまちゃん」はツイッターでも話題になった(岩手県久慈市のパレード)=共同

その余韻はその後のドラマにも好影響を与えているという分析結果も出ている。ただあまちゃんの平均視聴率は12年4~9月に放送された「梅ちゃん先生」の20.7%を超えることはできなかったという興味深いデータがある。梅ちゃん先生も話題のドラマだった。だが明らかにあまちゃんの盛り上がりの方が上回っているのに、この視聴率を意外と受け止める人は多いのではないだろうか。

そこで視聴率の数値と実感のギャップを埋めるヒントになるのが「ソーシャル視聴」と「録画視聴」だ。ソーシャル視聴はソーシャルメディアに投稿しながらテレビを見ることで、主にツイッターを使うことが多い。一人でテレビを見ている個人視聴に対し、ソーシャル視聴は一人暮らしの人でも他のソーシャル視聴をしている人と会話しながらテレビを見る感覚が味わえる。みんなでテレビに突っ込みながら見ることができる新しい視聴スタイルだ。

実際、NHKのコラムによると、あまちゃん最終回だった9月28日の関連ツイートは約6万9000件に上ったようで、他の番組と比べても活発にツイッターへ投稿されていたことがうかがえる。テレビ番組の感想やコメントをツイッターに投稿している人がそれだけいるということは、その人にツイッター上でつながっている友人にもその発言が見られているということだ。

このソーシャル視聴への期待は高く、10月9日には米ケーブルテレビのコムキャストが、ツイッターの投稿をクリックすると自動的にテレビが起動してその番組を視聴できるサービスを発表した。

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