モバイル販促、進化するライブ感(日経MJ5月12日付から)

携帯電話を利用したマーケティング活動が注目されるなか、商品購入や来店の促進につなげる「モバイル販促」の進化が加速している。ツイッターやSNS(交流サイト)「mixi(ミクシィ)」といったソーシャルメディアやリアルのイベントなどを組み合わせ、さらにAR(拡張現実)をはじめとする最新技術を駆使するのが特徴だ。娯楽性も加味し、利用者が体験・参加しながら消費意欲を高められる「ひねり」具合が成功のカギを握る。
5月1~5日、2階建てロンドンバスが東京都内の渋谷と青山を往復した。乗車したのはスタンプラリーの参加者。5日間で約2000人の若者や家族連れを動員した。
青山の「ヴァルカナイズ・ロンドン」など英国ブランド専門店を回り、スタンプを集めれば航空券などの懸賞に応募できる。ヴァルカナイズを経営する商社BLBG(東京・港)やヴァージンアトランティック航空が組み、空き店舗が目立つ同地域の活性化と顧客開拓を目指して開催した。
ツアーの盛り上げに一役買ったのがツイッターだ。バスの運行情報や参加者の声を同時進行で掲載。「携帯で様々な"つぶやき"が見られて、ライブ感を味わえた」と45歳の会社役員は話す。田窪寿保BLBG社長は「実体験とソーシャルメディアのクロスで、青山ツアーを参加者に深く印象づけられたはず」と期待する。
(全文は12日付日経MJに掲載します)