2019年6月26日(水)

アマゾンの発送代行、早くて安心 出店者に利点 (村山らむね)

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2012/12/14 7:00
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村山らむね氏 通販コンサルタント

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楽天が3日に開催したスーパーセールに続き、アマゾンジャパン(東京・目黒)も10日、初の試みとして「サイバー マンデー 7日間限定セール」を開いた。楽天の「何かに出会えるわくわく感」とは対照的に、アマゾンは「これがほしい」というユーザーに素早く商品を提供するのが特徴だ。送料無料で翌日(地域によっては当日)届くのがアマゾンの売りだが、最近は本や雑誌だけでなく、電化製品やアクセサリー、高級時計、衣料・雑貨まで「アマゾンから配送」という表示が目立っている。

これはどういうことなのか。その謎を解くのがFBA(フルフィルメント バイ アマゾン)という仕組みにある。通常、小売店舗で扱う商品は各店から消費者へ直送する。だがFBAはアマゾンの物流センターに店側があらかじめ商品を預けておく。注文を受けると、アマゾンがそこから配送するのだ。通常の出店料(8~15%)に加え、商品の大きさと保管日数に応じ料金がかかる。

《ポイント》
(1)アマゾンによる商品発送代行システムの活用が広がっている。
(2)「送料無料で翌日届く」ビジネスモデルを解く鍵は物流倉庫にある。
(3)スマホが買い物の窓口を担う時代は、タッチの差に商機が生まれる。

アマゾンユーザーとしては「送料がかからず、翌日来る」ことに慣れてしまっているので日常、FBAを意識することはない。しかし小売店の立場にたてば、非常に動きの良い商品はFBAを使い、動かない商品はショップから配送といった使い分けがみられる。

アマゾンはファッション分野への進出も加速している。埼玉県川越市にあるファッション倉庫に入ると、内部は天井の高い棚に、そびえるように商品が整然と並べられている。品物は特に分類されているわけではない。コンピューターにより管理された「番地」に収納され、ピックアップする際は手元の端末で、最短距離になるよう計算された指示に従って、商品をカートに入れる。仕分け場所では商品と注文者に届く段ボールがセットされていく。

すべてが無駄なく管理された静かで不思議な欲望工場のようだ。印象的なのは最先端の物流システムを取り入れながらも、想像以上に人手で商品がピッキングされていたことだ。倉庫内には「お客様の笑顔をイメージしよう」という標語が張り巡らされている。そこには一秒でも早くユーザーに届けるという企業理念を実践する姿があった。

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