「スタンプ」で商機拡大 膨張するLINE経済圏

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2013/7/10 12:00
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これまで公式アカウントやLINE@は小売りやサービス業、メーカーの利用が多かった。一方で、アプリ運営事業者からもLINE上で販促したいという声は強く、それに応える形で始まったのがフリーコイン(アンドロイド版のみ)だ。

企業のグローバル展開にも対応

消費者はLINEの「フリーコイン」コーナーのお薦めアプリの中から、興味を持ったものをDLすれば、35コインが無料でもらえる。現時点では「LINEマンガ」などLINE関連アプリが対象だが、今後外部アプリの紹介も開始予定。フリーコインは日本に加え、台湾、タイでもサービスを提供しており、LINEの出沢剛取締役は「日本に加えグローバルでの展開を考える企業に使ってもらえる」と自信をみせる。

利用料金は非公表だが、DL数に応じて、提供したコイン分の費用をアプリ運営企業が負担する形になるとみられる。これまでアプリの認知度向上には、コンテンツ配信サービスの「グーグルプレイ」や「アップストア」で高順位に付けることが重要課題だったが、異なる手法で消費者への訴求が行えるようになる。

出沢取締役は「LINEの基盤は家族や友人などとの活発なコミュニケーション」と指摘、親しい人たちからのメッセージと同じように、プッシュ型で情報が届くのがLINEの大きな特徴と話す。

公式アカウントには、存在感ある自社アプリを持つユニクロなども参加する。1600万人のアプリ会員を抱える日本マクドナルドでさえ「自社アプリではリーチできない潜在的な消費者がLINE上に存在する」と、国内利用者4500万人超のLINEに一目置く。

LINEの側から見ると、今年1~3月の売上高約58億円のうち外部企業向けサービスの収益は約2割。スタンプやゲームの課金が大半を稼ぎ出している。今後、マーケティング分野での効果をさらに打ち出せたら、大幅な収益向上につながる可能性もある。そのためにも、すでに定評のある使い勝手の良さや、コンテンツ配信など利用者向けのサービスのさらなる魅力向上が必要になりそうだ。

(松本史)

[日経MJ2013年7月10日付]

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