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電機大手8社の4~9月期、回復まだら模様 事業再編進行で差

パナソニック三菱電機など電機大手8社の2013年4~9月期決算が31日出そろった。富士通ソニーなど4社が最終赤字だったが、14年3月期は全社が最終黒字となる見通し。8社中6社が増益または黒字転換するなど全体では業績底入れが鮮明になっている。ただ構造改革の進行度合いや競争力の高い稼ぎ頭があるかによって回復ペースには差が出ている。

電機大手8社の連結業績
売上高最終損益
日 立※44,706( 3) 327( 9)
92,000( 2)2,100( 20)
ソニー※34,881(12)▲158(赤字縮小)
77,000(13) 300(▲30)
パナソニック※37,063( 2)1,693(黒字転換)
74,000( 1)1,000(黒字転換)
東 芝※30,392(13) 215(▲14)
63,000( 9)1,000( 29)
富士通21,516( 4)▲96(赤字縮小)
46,200( 5)450(黒字転換)
三菱電※18,118( 7) 483( 11)
39,500(11)1,200( 73)
NEC13,831(▲4)▲261(赤字転落)
30,000(▲2) 200(▲34)
シャープ13,420(22)▲43(赤字縮小)
27,000( 9)50(黒字転換)

31日に発表した三菱電機の4~9月期の純利益(米国会計基準)は11%増の483億円。「中国や韓国のスマホメーカー向けが好調」だった(松山彰宏常務執行役)というファクトリーオートメーション(FA)や昇降機といった高い競争力を持つ分野が伸びた。

FAは下期も「電子部品メーカーなど国内の設備投資向けが増える見通し」(松山常務執行役)。14年3月期の純利益は前期比73%増の1200億円になる見通しで、従来予想から100億円上方修正した。

一方で同日発表した富士通の最終損益は96億円の赤字(前年同期は144億円の赤字)だった。国内企業や官公庁からのシステム開発案件が好調で赤字幅は縮小したが、スマホの不振から業績回復が遅れている。携帯電話事業は4~9月に200億円超の営業赤字を計上。通期での出荷計画も前期比35%減の420万台と、従来から100万台引き下げた。

 NECは最終損益が261億円の赤字(同79億円の黒字)に転落。7月末でスマホの新規開発を停止したが、販売できなくなった製品や部品の在庫処分で約110億円の特別損失が発生した。

31日に発表したソニーの最終損益(米国会計基準)は158億円の赤字(同401億円の赤字)に縮小した。パネル合弁の解消など構造改革を進めたテレビの赤字は縮小。新たな成長の柱に据えているスマホの販売は好調でエレクトロニクス事業は黒字に転換したが、ヒット作がなかった映画事業が赤字となった。

特に深刻なのがパソコン。4~9月のパソコンの販売台数は280万台と前年同期に比べ26%減少。「市場そのものが縮小しており、抜本的な事業改革が急務になっている」(加藤優・最高財務責任者=CFO)と再建策を今期中にも策定する方針を明らかにした。

パソコンやデジタルカメラの販売台数計画を見直すなど「AV・IT産業の景気動向は厳しさが続く」(加藤CFO)として、14年3月期の純利益を前期比30%減の300億円と200億円下方修正した。

住宅や車載関連事業が好調だったパナソニックは年金関連の利益計上もあり、4~9月としては過去最高となる1693億円の最終黒字(米国会計基準)を計上。インフラ関連が好調だった日立製作所の純利益(米国会計基準)も9%増の327億円に増えた。

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