/

NTT、ドワンゴへの出資を正式発表

NTTは29日、動画サイト「ニコニコ動画」を運営するドワンゴと資本・業務提携で合意したと正式に発表した。スマートフォン(スマホ)などの高機能端末の普及に伴い、動画配信サービスは競争が激しくなっている。NTTは幅広いコンテンツを手掛けて急成長してきたドワンゴと組み、最先端の通信関連技術を応用して新たな動画配信サービスを開発する。

NTTは8月2日にドワンゴの主要株主であるエイベックス・グループ・ホールディングスから発行済み株式数の4.99%にあたる1万200株を取得する。投資額は約50億円。同日、エイベックスGHDから2037株を買い増す予定の日本テレビ放送網とともに、5位の主要株主になる。

NTTは基礎研究を担う持ち株会社として、最先端技術を開発してきた。例えば膨大な動画の中から、特定の人物や物体などの映像を探し出すような技術だ。かねて研究成果を実用化に生かす機会をうかがっていたNTTとしては、ドワンゴとの提携を機に実際のコンテンツを使って応用実験を進められるようになる。新しい動画配信サービスに生かすのが目的だ。

また大容量の動画データを視聴者が自宅などで快適に見られるようにするためのネットワーク技術の開発でも協力する。高速携帯電話サービス「LTE」や無線LAN(構内情報通信網)が普及するにつれてスマホやパソコンを使った動画視聴が広がり、ネット回線の品質向上が急務となっている。

ドワンゴにとってもNTTとの提携は競争を優位にする可能性がある。動画サービスの国内シェアは米グーグルの「ユーチューブ」が6割に対し、ドワンゴの「ニコニコ動画」は25%にとどまる。

ユーチューブが放送局などと組んで専用チャンネルを設けるなど事業を拡大するなか、ドワンゴは他社にない独自性を高める必要に迫られていた。

将来的にはドワンゴのコンテンツをNTTが自社グループにも展開することも考えられそうだ。最近は豊富な資金を持つNTTが自らM&A(合併・買収)に乗り出すケースが目立つ。

6月には成長事業と位置付けるクラウド領域で米IT(情報技術)セキュリティー会社を200億円で買収した。持ち株会社による直接のM&Aは「グループ内で一体活用することを想定している場合が多い」(市場関係者)という。

傘下のNTTドコモは独自コンテンツの拡充を急いでおり、今後はNTTドコモとドワンゴがコンテンツ面で連携する可能性も選択肢として浮上しそうだ。

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン