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スクエニ最終赤字130億円、13年3月期 和田社長が退任

スクウェア・エニックス・ホールディングスは26日、2013年3月期の連結最終損益が130億円の赤字(前期は60億円の黒字)になる見通しだと発表した。北米市場での大型ゲームソフト販売の不振が原因。和田洋一社長(53)が業績悪化の責任をとって6月下旬に退任し、松田洋祐専務(49)が社長に昇格する人事も発表した。

赤字額は03年にスクウェアとエニックスが合併して以来最大。従来予想は35億円の黒字だった。

北米市場の競争激化で一部の新作ゲームの開発を中止したほか、発売予定のゲームについても将来の収益計画を見直した。これまでに投じた開発費用を損失として処理するなど特別損失100億円を計上した。

同日の記者会見で和田社長は「ここまで赤字になったことは、私の詰めの甘さに責任がある。体制の一新がスクエニの次につながると判断した」と語った。

松田専務は01年に旧スクウェアに入社。一貫して財務畑を歩んできた。事業の立て直しに向けた経営計画は13年3月期の決算発表時までにまとめる予定だ。社長交代は合併後初めて。

市場が拡大するソーシャルゲームやオンラインゲームへのシフトが遅れているのが業績悪化の背景。家庭用ゲーム機向けソフトが主力の他のゲーム各社も業績が振るわず、カプコンは「バイオハザード6」の販売本数が計画を下回り、昨年12月に13年3月期の連結業績予想を下方修正。営業利益は前期比19%減少する。任天堂の13年3月期は2期連続の営業赤字見通し。

松田 洋祐氏(まつだ・ようすけ) 87年(昭62年)東大教育卒、三井生命保険入社。01年スクウェア(現スクウェア・エニックス)入社、執行役員。08年スクウェア・エニックス・ホールディングス取締役。富山県出身。

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