新興株指数、下げ目立つ 個人中心に利益確定売り

2010/5/18付
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新興株市場で株価指数の下げが目立っている。18日は新興3市場がそろって続落。東証マザーズ指数は2日間で12%、大証ヘラクレス指数も同8%下げた。2月半ば以降、国内景気の回復期待を背景に相場上昇が続いていたが、5月に入り欧州信用不安に端を発した市場混乱が波及。大型株下落に伴って個人を中心に投資余力が低下している。当面は利益確定売りが続くとの声が目立つ。

この日、東証マザーズ指数は前日に比べ4.9%下げ403.13となり、日経ジャスダック平均株価も2日続落となった。新興株市場は大型連休前まで個人投資家の買いが続いていたが、5月に入り「個人は昨年11月の安値圏で取り組んだ信用買いの期日を迎え、手じまい売りを出している」(大和総研の土屋貴裕シニアストラテジスト)という。

新興株は連休明け後、円高・ユーロ安が嫌気されて大型株が売られたのに比べると値持ちの良い銘柄が目立ったが、17日以降は下げが加速。同日大引け後に三菱UFJモルガン・スタンレー証券がマザーズ上場の交流サイト大手、ミクシィの目標株価を引き下げたほか、18日昼休み中には東証がマザーズ上場の半導体製造装置メーカー、エフオーアイを6月19日付で上場廃止にすると発表。こうした材料が下げに拍車をかけた。

東証マザーズ指数は5月に入り100ポイント超下げており、特に時価総額上位銘柄の下げが大きい。野村証券の元村正樹ストラテジストが下落寄与度を試算したところ、インターネット広告大手のサイバーエージェントが12%、ミクシィが6%それぞれ指数を引き下げた。バッグ販売のサマンサタバサジャパンリミテッドなど春先から上昇した銘柄も売られた。

テクニカル面では、マザーズ指数は下値の目安と見られていた200日移動平均線を17日に割り込んだ。一方向に動きやすい相場の特性から「当面は昨年11月につけた安値367.09を意識した調整が続きそうだ」(いちよし証券の高橋幸洋市場分析課課長)との声が出ている。

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