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化粧品大手、海外展開で売上高に差 4~9月

資生堂など増収、ファンケル減収

化粧品大手の海外展開力が売上高の伸びの差につながってきた。2010年4~9月期連結決算では、海外売上高比率が4割の資生堂と3割強のマンダムが前年同期比で増収を確保。一方、国内比率が相対的に高いファンケルなどは減収だった。資生堂は中国で新規販路を開拓、マンダムは東南アジアでの現地専用品の投入などが寄与している。

10日出そろった大手5社の決算花王とファンケルは化粧品事業の業績)をまとめた。

増収を確保した資生堂は、主力の中価格帯(2千~5千円)商品の不振で国内が4%の減収だった一方、海外での売上高は23%増と大きく伸びた。今春に買収した米ベアエッセンシャルが連結に加わったほか、アジアも中国を中心に販売が拡大した。

中国では今年3月、薬局向けの専用ブランド「DQ(ディーキュー)」を発売。百貨店、専門店に次ぐ第3の販路として薬局市場開拓に乗り出した。今期中の目標だった累計5千店の専門店契約も9月末に達成。中国で拡大する中間所得層の取り込みを加速している。

マンダムは東南アジアで強めの香りを付けた男性用整髪剤などの現地専用商品を投入。安価な小袋タイプを用意するなど価格面でも購入しやすくし、販売を伸ばしている。4~9月期は主要子会社を置くインドネシアの現地通貨ルピアが対円で上昇したことも、円換算での売り上げを押し上げた。

花王とコーセーの売上高は微減。国内は資生堂と同様に中価格帯商品が振るわず両社とも2%前後の減収。アジアを中心に海外事業を伸ばしたが、国内の落ち込みを補い切れなかった。

ファンケルは主力の通信販売の低調が響き5%の減収。海外比率は約1割と低く、国内の不振をカバーできなかった。

同社は中国で9月末までに17店を新規出店し、店舗網を累計110店に拡大。「今後も年間20~30店ずつ出店していきたい」(島田和幸取締役)と、アジア事業の拡大を急ぐ構えだ。

国内化粧品市場は縮小傾向が続く。異業種からの参入もあり競争も激化している。売り上げの確保には海外事業のテコ入れが急務といえそうだ。

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