/

電機8社、純利益リーマン前の1.4倍 4~9月

東芝、278億円の黒字に

電機大手8社の連結業績
売上高営業利益最終損益
日立製作所※4兆5024
(9)
2180
(黒字転換)
1580
(黒字転換)
9兆3000
(4)
4100
(2倍)
2000
(黒字転換)
パナソニック※4兆3679
(31)
1689
(5.9倍)
747
(黒字転換)
8兆9000
(20)
3100
(63)
850
(黒字転換)
ソニー※3兆3942
(4)
1356
(黒字転換)
568
(黒字転換)
7兆4000
(3)
2000
(6.3倍)
700
(黒字転換)
東芝※3兆811
(6)
1048
(49.7倍)
278
(黒字転換)
7兆
(11)
2500
(2倍)
700
(黒字転換)
富士通2兆1474
(▲2)
471
(黒字転換)
190
(▲56)
4兆6700
(▲0)
1850
(2倍)
950
(2)
三菱電機※1兆7118
(12)
1129
(7.2倍)
712
(黒字転換)
3兆5600
(6)
2050
(2.2倍)
1150
(4.1倍)
NEC1兆4691
(▲11)
10
(黒字転換)
▲270
(連続赤字)
3兆3000
(▲8)
1000
(2倍)
150
(31)
シャープ1兆5039
(17)
434
(28倍)
143
(黒字転換)
3兆1000
(12)
900
(73)
300
(6.8倍)

単位億円。上段は2010年4~9月期実績、下段は11年3月期通期見通し。カッコ内は前年同期比増減率%、▲は減または赤字。※は米国会計基準

電機大手の業績が急回復し、リーマン・ショック前の水準を上回った。9日出そろった大手8社の2010年4~9月期の連結純利益の合計額は08年4~9月期の1.4倍に達した。リストラで利益が出やすくなったところに家電エコポイントや新興国需要が追い風となり、回復ピッチを速めている。

全産業(983社)の4~9月期の純利益はリーマン前の95%、自動車大手7社は98%の水準。電機大手が全体の業績改善をけん引する構図が鮮明だ。

東芝が9日発表した10年4~9月期決算は、連結最終損益が278億円の黒字(前年同期は577億円の赤字)と3期ぶりの黒字に転換した。半導体や中小型液晶パネルの回復が支えた。

これで大手8社の最終損益の合計は約4000億円の黒字となり、前年同期の約3500億円の赤字から大幅に改善した。各社は08年秋のリーマン・ショック後に大がかりなリストラを進め、東芝は研究開発費など固定費を前期の1年間で4300億円削減。ソニーもテレビ事業などの生産拠点を集約した。

そこに新興国需要が上向き利益を押し上げた。日立製作所三菱電機は中国向けなどに生産装置の販売が好調。新興国の自動車増産で関連する部品・部材も伸びた。国内では、エコポイント効果と猛暑でパナソニックなどのテレビ、エアコンの販売台数が増えた。

10年4~9月期の純利益がリーマン前を超えたのは日立、東芝、富士通、ソニー。国内企業の設備投資の回復は鈍く、業績の回復度合いに格差も出ている。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません