2019年6月17日(月)

電機大手8社決算、家電のリストラで明暗

2012/2/4付
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電機大手8社の2012年3月期連結決算は、パナソニックのほかシャープ、ソニー、NECが大幅な最終赤字となる。日立製作所、東芝、三菱電機の総合電機3社は減益ながら安定収益を確保し、くっきりと明暗が分かれる。これまでのリストラ効果や収益源絞り込みの成否が、稼ぐ力の差につながっている。

予想純利益の額が最も大きいのは日立。前期比では16%減ながら、2000億円を稼ぎ出す見通しだ。10年3月期からテレビなど不採算部門のリストラに取り組み、「得意のインフラ関連事業へとシフトしてきた」(中西宏明社長)ことが実を結ぶ。

東芝、三菱電も最終黒字を確保し、営業利益は2000億円規模となる見通し。インフラ事業などが伸び、家電部門の落ち込みを補う。3社はリーマン・ショック直後の09年3月期に合計1兆円超の最終赤字となったが、今期は3650億円の黒字見通しだ。

富士通は国内シェア首位のIT(情報技術)サービスが安定し、黒字を確保する。

これに対し、テレビ事業の不振が業績を直撃するパナソニック、シャープは今期の最終赤字が過去最大となる。ソニーは4期連続の赤字となる。

3社は09年3月期にも合計6000億円強の最終赤字に陥ったが、今期の赤字は合計1兆2900億円にのぼり、リーマン・ショック後を上回る苦境だ。「リストラ不足」も否めず、収益回復に手間どるようだと、生き残りを賭けた合従連衡が現実味を帯びてくる。

電機大手の連結業績
売上高最終損益



日立製作所※6兆8376(  1)852(  ▲61)
9兆5000(  2)2,000(  ▲16)
三菱電機※2兆5603( ▲2)820(  ▲30)
3兆6700(  1)1,000(  ▲20)
東芝※4兆3538( ▲7)120(  ▲70)
6兆2000( ▲3)650(  ▲53)


ソニー※4兆8927(▲13)▲2,014(赤字転落)
6兆4000(▲11)▲2,200(連続赤字)
シャープ1兆9036(▲18)▲2,135(赤字転落)
2兆5500(▲16)▲2,900(赤字転落)
パナソニック※5兆9653(▲10)▲3,338(赤字転落)
8兆  ( ▲8)▲7,800(赤字転落)



富士通3兆1720( ▲2)14(  ▲96)
4兆4900( ▲1)350(  ▲36)
NEC2兆1122( ▲4)▲975(連続赤字)
3兆1000( ▲0)▲1,000(連続赤字)

上段は2011年4~12月期実績、下段は12年3月期通期見通し。億円。カッコ内は前年同期比増減率%、▲は減または赤字、※は米国会計基準

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