山水電に意見不表明 会計監査人、会社法監査で
山水電気は1日、2011年12月期の会社法で作成が義務付けられている計算書類に対し、会計監査人の監査法人アリアから「監査意見を表明しないとの監査報告を受領した」と発表した。計算書類は監査意見が表明されれば株主総会での報告のみで済んだが、監査意見が表明されなかったため、総会で承認を得る必要がある。
山水電は前期に2億4201万円の債務超過に転落。実質的な親会社であるザ・グランデ・ホールディングズ・リミテッドが事実上、倒産している。監査法人アリアは計算書類に対する監査報告書で「経営者から今後の計画に対する必要かつ十分な対策等の提示を受けることができなかった」と指摘している。
金融商品取引法に基づく有価証券報告書については「現在監査を受けている」(山水電)と説明している。有報を3月末までに関東財務局に提出できなければ、監理銘柄(確認中)に指定される。東証の上場廃止基準は計算書類でなく、有報を対象としている。