2019年1月22日(火)

投資拡大へ治安も議論 アフリカ開発会議開幕へ

2013/5/31付
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歓迎レセプションで鏡割りをする安倍首相(中央)ら(31日午後、横浜市西区)=代表撮影

歓迎レセプションで鏡割りをする安倍首相(中央)ら(31日午後、横浜市西区)=代表撮影

6月1日から始まるアフリカ開発会議(TICAD)に先立ち、31日に横浜市内で政府と横浜市が共催する歓迎会を開いた。安倍晋三首相や森喜朗元首相、世界銀行のジム・ヨン・キム総裁らが出席。アフリカ諸国の政府関係者、日本の国会議員や大手企業の社長など総勢約1200人を招いた。

歓迎の挨拶で安倍首相は「TICADを契機として、アフリカと日本の経済を新たに躍動させるべく、誠意を持って明日からの本会合に臨む」と意気込みを示した。

これとは別に開催したソマリア特別会合では、同国のモハマド大統領を招待。日本として新たに5540万ドルの支援を表明した。内戦が続いた同国は疲弊しており、治安回復のための警察能力向上や、産業の活性化、日本との貿易振興などを目指す。

アフリカ開発会議の主な日程
1日午前開会式。安倍首相が支援策表明
経団連主催の交流会
午後民間投資の拡大策を話し合う全体会合
2日午前治安・平和構築に関するテーマ別会合
午後人間の安全保障シンポジウム
安倍首相主催の晩さん会
3日午前国連安保理改革に関する首脳級会合
閉会式。今後5年間の方針を定めた「横浜宣言」「横浜行動計画」を採択

安倍首相はソマリアの安定について「海賊問題を根本的に解決し,インド洋から紅海,地中海に抜ける世界でも有数の海の大動脈の安全を確保する上で不可欠」と強調した。

ソマリアは「東アフリカの角」と呼ばれる要衝で、アラビア半島に面するアデン湾と接している。サウジアラビアなどから出航する石油タンカーはソマリアなどの海賊の標的となっており、原発停止でエネルギーの輸入比率が高まっている日本にとっても重要性が高い。2012年のアデン湾での海賊案件は前年比で約3分の1に減少したものの、75件と軽視できない規模だ。

安倍首相は6月3日までの会議期間中、約40人のアフリカ諸国首脳級と会談を予定している。日本政府は今後5年間で1兆円超の政府開発援助(ODA)を拠出する方針で、民間融資も含む官民合計で3兆円の資金をアフリカに投じる。

アフリカ開発会議は、今回で5回目。日本政府や国連、アフリカ連合(AU)委員会などが5年に1回、アフリカ開発を目的に会議を共催している。1993年から始まり、約50カ国の政府首脳クラスや民間企業を招待。人口10億人を抱えるアフリカは今なお貧困や飢餓など課題が山積しており、資源調達などで関係を持つ日本は経済協力による相互発展を狙う。今回は「援助から投資へ」を目指しており、官民一体での持続的な経済成長を図る。

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