2019年9月16日(月)

FX取引、個人は逆張りでドル買い
持ち高解消で円急伸も

2011/7/25 23:29
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外国為替市場で個人投資家の「逆張り投資」が目立っている。米国の連邦債務上限引き上げを巡る協議の混乱を嫌ってドル安傾向が続いているが、個人は逆に「円売り・ドル買い」を膨らませている。

25日の東京市場で円は対ドルで続伸し、1ドル=78円台前半で推移した。早朝には一時78円12銭と3月17日以来の高値水準となった。米債務上限引き上げ問題を巡る民主、共和両党の協議が進展せず、米国の財政先行きに対する不透明感が強まったためだ。

欧州では財政問題がくすぶり、ユーロも買いづらい。米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物取引(IMMポジション)では、投機筋の動向を示す「非商業部門」の円の買越額が増えている。

だが日本の個人投資家は、まったく逆の動きを見せる。個人の動向を反映する東京金融取引所の外国為替証拠金(FX)取引「くりっく365」をみると、22日時点のドルの対円買越額は前日比1.2%増の37億7380万ドルと過去最高を記録した。

個人投資家の多くが「1ドル=80円を超す円高は長続きしない」とみているようだ。相場の流れに逆らって円売りを続けており、急激な円高の歯止めになっているとの指摘がある。もっとも「1ドル=80円に近づくと、利益確定のためにドルを売る投資家が多い」(セントラル短資FXの伊藤雅博市場営業部長)ため、相場の動きを狭い範囲で限定する要因ともなっている。

市場には個人の逆張り投資が、相場の波乱要因になるとの警戒感もある。金融庁は8月1日にFX取引の証拠金倍率(レバレッジ)規制を強化する。高倍率で取引をしている個人はこの日までに追加の証拠金を差し入れなければ、預け入れた証拠金に応じて自動的に持ち高を決済する「ロスカット」を余儀なくされる。

このタイミングを狙って「海外投機筋が仕掛け的な円買い・ドル売りに動くと、膨らんだドルの持ち高が取り崩され円高が進む」(FXプライムの上田真理人専務)との見方もある。

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