あいおい損保次期社長、「今後も国内で成長」
4月1日付であいおい損害保険社長に就任する鈴木久仁専務は日本経済新聞とのインタビューで、主力の自動車販売店を通じた営業を強化し、国内市場での成長を図る考えを示した。同日に経営統合する三井住友海上グループホールディングスと重複する海外拠点については1年ほどかけて統合していく方針も明らかにした。
国内損保市場は伸び悩んでいるが「新車購入客の3割しか自動車販売店で保険に加入していない」と指摘。成長の余地が大きいとして「今後も国内での成長は可能」との見方を示した。2010年度は筆頭株主であるトヨタ自動車の販売店を通じた保険販売を前年度比約3%伸ばす計画。
海外拠点は欧州を除いて三井住友海上と統合していく。現地の提携先との調整が必要になる地域もあるため「統合から1年後をめどに完了したい」という。
あいおい損保は4月に三井住友海上、ニッセイ同和損害保険と統合し、MS&ADインシュアランスグループホールディングスを発足させる。10月にあいおいとニッセイ同和が合併した後は2損保が持ち株会社にぶら下がる。さらに2損保を合併させることについては「今後の検討課題」と述べるにとどめた。
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