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1~6月の貿易赤字、過去最大 6月は黒字に

財務省が25日発表した貿易統計速報(通関ベース)によると、今年1~6月の輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2兆9157億円の赤字になり、半期ベースで比較可能な1979年以降最大になった。火力発電の燃料になる液化天然ガス(LNG)の輸入が急増したことなどが影響した。ただ足元では原油価格が下落しており、6月単月では4カ月ぶりに黒字に転換した。

半期ベースの貿易赤字は3期連続で、赤字額は第2次石油ショック時の80年1~6月(2兆6216億円)を上回った。

東日本大震災後に原子力発電所が相次いで停止したことで、LNGの輸入額が前年同期比で49.2%増えた。全体の輸入額は7.4%増の35兆5113億円だった。輸出額は1.5%増の32兆5955億円。欧州債務危機の影響で欧州連合(EU)向け輸出などが低調で、全体でも低水準の伸びにとどまった。

地域別では、EU向けの貿易黒字が1716億円と過去最低になった。中国との貿易では携帯電話などの輸入が増え、貿易赤字が1兆4049億円と3期連続で拡大した。

一方、財務省が同日発表した6月の貿易収支は616億円の黒字に転じた。原油価格の下落が主因で、円建ての通関単価は前年同月比で19カ月ぶりにマイナスになった。全体の輸入額は2.2%減の5兆5821億円と30カ月ぶりに減少した。

輸出も海外経済の減速感が強まり、2.3%減の5兆6438億円と4カ月ぶりに減った。鉱物性燃料や半導体などの電子部品の輸出が減った。自動車は8.6%増えたが、伸び率は前月に比べて鈍化した。

先行きについては「海外経済の減速による輸出の鈍化と輸入水準の高止まりで、明確な黒字基調に戻るまでにはまだ時間がかかる」(大和総研の熊谷亮丸氏)との見方が多い。

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