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日経平均9000円割れ 円高・デフレ…世界で下げ突出

(更新)

円高・株安が加速している。24日の外国為替市場では円相場が対ドルで一時1ドル=83円58銭と15年ぶりの高値をつけた。株式市場で日経平均株価は1年4カ月ぶりに9000円を割った。米欧景気の先行き不安から消去法的に円が買われ、円高による企業収益の下振れ懸念が株安につながる連鎖が止まらない。デフレの重圧から、日本株の下げは世界的にも突出している。

24日の外為市場では海外のヘッジファンドなどの投機的な円買いで円高が加速。対ユーロでも円高が進み、1ユーロ=105円台前半と、2001年9月以来の高値をつけた。

同日夕、野田佳彦財務相が記者会見し「足元の動きは明らかに一方向に偏った動き」とけん制したが、「具体策を伴わず、かえって失望感から海外勢の円買いが勢いづいた」(国内証券)。円相場の過去最高値は95年4月19日につけた1ドル=79円75銭。その水準にじりじり迫りつつある。

日経平均の24日終値は8995円14銭で前日比121円55銭(1.33%)安。シャープやスズキなど輸出関連株が相次いで年初来安値を付けた。9000円割れは昨年5月1日以来となる。東証終了後の円急伸を受け、大証の夜間取引で日経平均先物は一時8790円まで下げる場面があった。

金融危機のショックで下げた昨年春までと異なり、今回の株安は、デフレの構造問題を解決できない日本に投資家が関心を失う中で起きている。東証1部の売買代金は1兆円に届かない日が目立つ。米プルデンシャル・フィナンシャルは前週、4~6月期の成長率が米欧よりも早く日本が息切れしたことを重く見て、日本株を「弱気」に引き下げた。

日本株は主要先進国で8月に年初来安値を付けた唯一の市場で、昨年末と比べた下落率は14.7%と最大だ。円高が企業収益の回復に水を差す懸念が高まっており、自国通貨安を支えに1%高のドイツや8月に入って年初来高値を付けている韓国と対照的だ。

デフレの重圧も大きい。内需は長期低迷を抜け出せず、需給ギャップは残ったままだ。円高でグローバル企業の海外シフトが加速すれば、雇用環境はさらに悪化、個人消費の停滞を招き内需企業が一段と疲弊する恐れをはらんでいる。

ただここまでの円高・株安は、政策不在を突く形で進んだ面がある。追加金融緩和など具体策の発動をにらんで、一方的な流れには歯止めがかかる場面もありそうだ。

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