2018年11月21日(水)

日銀副総裁、食料・資源高の影響「予断許さず」

2011/2/23付
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日銀の山口広秀副総裁は23日、青森市で開いた金融経済懇談会で講演し、原油や穀物などの国際商品価格の急騰が景気や物価に及ぼす影響について「中東情勢などの先行き不透明感もあり、目下のところ予断を許さない」と述べた。世界経済は「一時的な減速局面から脱出し、再び成長率を高めてきている」としながらも、先行きのリスクへの警戒感を示した。

山口副総裁は商品価格上昇の背景として新興国の高成長による需要増や天候不順による穀物供給のほか、「先進国の大規模な金融緩和で、投資資金の一部が商品先物市場に流れ込んでいる」と説明。「中東・北アフリカの情勢で、原油価格がかなり大きな動きを示している」とも指摘した。

日本経済については「明るい春の兆しがはっきりと見えてくる頃には、踊り場から脱出し、緩やかな回復経路に戻っていく」との認識を示した。ただ、日本の成長率は低下基調にあるため「中長期的には慎重にみざるを得ない」と述べた。規制緩和や労働市場の改革とともに「財政再建も忘れてはならない大きなテーマだ」と強調した。

日銀の政策では成長基盤強化のための新貸出制度が「呼び水の効果を発揮させるという狙いが表面化しつつある」と評価。今後も「成長基盤強化のためにどのような工夫があり得るか、検討を続けたい」と話した。

世界経済の先行きのリスクについて「中国など新興国ではインフレや資産価格の上昇など経済の過熱現象が目立っている」と指摘。米国経済については「先行き楽観論が修正される可能性も否定できない」と慎重な見方を示した。

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