規制 岩盤を崩す 第1部

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薬ネット販売、抵抗は誰のため
第2回

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2013/4/4 2:00
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3月下旬、友人の代わりに解熱鎮痛薬を買いに行った。第一三共ヘルスケアの「ロキソニンS」。効き目の強い薬のようだ。

対面とネット、本当の違いは?

医療機関が処方する医療用医薬品と同じ成分を一般用医薬品(大衆薬)に転用した。副作用のおそれもあり、薬剤師に説明を聞かないと買えないという。

■代理でも買えた

東京都千代田の神保町駅付近のドラッグストアに薬剤師がいた。

薬剤師「初めてですか」

記者「そうですが、代わりに買いに来ました」

薬剤師「では、この注意書きをお渡しください」

「これでいいの」。あっけなさに拍子抜けした。

この薬は副作用リスクが高い第1類。厚生労働省は2009年、第1類とそれに準じた第2類のインターネットで売ることを禁じた。省令での一律禁止を違法とした1月の最高裁判決で企業は販売再開に動いたが、禁止論も強い。

都内や大阪市の薬局やドラッグストアで色々な薬を買ってみた。第1類は胃腸薬や鼻炎薬など7つ。ほぼロキソニンSのときと同じ対応だった。「以前に買ったことがある」と言えば、何事もなく入手できた。

第2類の薬は風邪薬や漢方薬など3つ。薬剤師らの説明が努力義務になっている。大阪の店では風邪薬がすぐ手に取れる棚にあり、アルバイト風の店員に渡すとそのまま買えた。別の店で漢方薬を持って店員に「副作用で怖いことは」と聞くと「心配しなくて大丈夫ですよ」との答えだった。

ネットはどうだろうか。ケンコーコムのサイトで第1類の胃腸薬「ガスター10」の購入を試した。体調など30のチェック項目をみるよう求められ、欄にしるしをつけると副作用などの説明書きが表示された。

メールで薬剤師が相談に乗ってくれる。福岡県の倉庫兼店舗では7人ほどの薬剤師が対応。大量の注文などは自動で検知し、販売を止めることもあるそうだ。

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この記事へのコメント
  • はやちゃんさん (2013/5/9)
    「薬ネット販売、抵抗は誰のため」への投稿

     全く問題は無く、開放すべきであると思います。ネットの何が危険なのか、店頭は何が安全か、争点が消費者になっていないと思います。

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  • 凡人46さん (2013/4/4)
    「薬ネット販売、抵抗は誰のため」への投稿

     政府は高齢社会の医療費増大を抑止すべく入院期間短縮など頭をかしげる様なことを打ち出しているが、薬ネット販売規制も同様だ。医療費抑止の一環として薬ネット販売を大幅に緩和すべきだ。医療機関に行く前に自分で治癒することは基本であろう。厚労省は国民の味方でなく常に製薬会社と医師の利益代表であることは戦後一貫しており今だに変っていないのだ。

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