2019年6月19日(水)

みずほ銀、未処理91万件 頭取「見通し甘かった」
3連休は全ATM休止 店頭で10万円まで手渡し

2011/3/19付
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みずほ銀行のシステム障害の影響が深刻になっている。発生4日目の18日朝は62万件もの給与振込が実行できなかった。同日夕までに未処理だった25万件の送金を完了したが、なお91万件が未処理のまま。19日からの3連休は顧客に手渡しで預金を払い戻す。対策が後手に回るなか、給与支払いの集中する25日が迫り、ぎりぎりの局面を迎える。

記者会見するみずほ銀行の西堀頭取(18日夜)

記者会見するみずほ銀行の西堀頭取(18日夜)

西堀利頭取は18日夜に記者会見し、「原因解明も含めて来週23日のシステム完全復旧をめざしたい」と述べた。

システム復旧を最優先し、19~21日の3連休は全ATMを休止する。給与の支払いなどが滞った利用者には、店頭で10万円を上限に手渡しする。3日間も預金の引き出しなどを制限するのは極めて異例だ。

背水の陣を敷いて復旧作業に取り組むのは、給与振込や企業の決算期末の資金手当てなど資金決済のピークが迫っているためだ。すでにNTTグループや損害保険ジャパンなどの大手企業で給与振込に遅れが生じた。

ピークの25日の給与振込は100万件を超える見通し。振り込みの数日前に企業は銀行にデータを渡す必要があり、連休明けの22日に復旧していなければ、多くの企業で給与支払いが滞る懸念がある。3月期決算の企業は期末資金の手当てにも支障をきたす。

システム障害の発端は、14日の夜間に終わるはずだった38万件の振り込みを処理できなかったことだ。これで翌15日は開業時間の午前9時に正常に窓口業務を始められず、未処理決済が日々増える悪循環に陥った。

17日夕には全国に3万5000カ所あるATMまで障害でストップ。預金の引き出しなどが一斉にできなくなった。通常は夜間に処理する振込作業を日中の窓口業務と並行して進めたことで、システムの負荷が限界に達したためだ。

18日は店舗外ATMをあえて停止し、急を要する企業の資金繰り決済中心に未処理分の手続きを進めた。一部は取引先の資金を早く手当てしようと事前に手作業で送金していたため、2重で資金を受け取った取引先が数千件あるという。

みずほフィナンシャルグループは旧3行が完全統合した2002年4月1日にATMが使えなくなるトラブルを起こした。この時は正常化までに約1カ月かかり、250万件もの公共料金の引き落としが未処理となったうえ、6万件の2重引き落としも起こった。電力会社や水道局などは入金の遅れで損害賠償を請求し、みずほの負担額は10億円を超えたとされる。今回のトラブルは02年以来の規模で、経営への影響も避けられない。

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