2019年3月21日(木)

製造業の景況が大幅悪化 日銀短観、対中輸出減響く
DIマイナス12、先行きは小幅改善

2012/12/14 10:51
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日銀が14日発表した12月の企業短期経済観測調査(短観)で、製造業の景況感が大きく悪化した。世界経済の減速や、日中関係の悪化に伴う輸出、生産の落ち込みを映した。大企業製造業の業況判断指数(DI)はマイナス12で、9月の前回調査から9ポイント悪化した。悪化は2四半期連続で、2年9カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。復興需要などを背景に底堅かった非製造業も大企業で6四半期ぶりに悪化した。

大企業製造業の景況感は、東日本大震災の影響で大幅に悪化した2011年6月調査(マイナス9)を下回った。前回9月調査では、9月中旬以降に激しくなった沖縄県尖閣諸島の国有化をめぐる日中関係の悪化の影響を反映しきれていなかった。その分、今回調査で製造業の景況感の悪化幅が広がった。

大企業の業種別の業況判断DIをみると、全28業種中、21業種の景況感が悪化した。製造業では自動車が28ポイント悪化のマイナス9と大きく落ち込んだ。エコカー補助金による政策効果の息切れや、日中関係悪化による輸出減少が響いた。輸出関連産業は電気機械、生産用機械、業務用機械、造船・重機などでも景況感が軒並み悪化した。

復興需要など堅調な内需に支えられてきた非製造業の景況感も悪化した。復興需要の息切れで建設の業況判断DIが8四半期ぶりに悪化した。宿泊・飲食サービスも前回調査に比べて16ポイント悪化のマイナス10と大きく落ち込んだ。日中関係の悪化に伴う観光の低迷が響いたとみられる。

先行き3カ月後の業況判断DIの見通しは、大企業製造業がマイナス10とやや持ち直す予想となったが、マイナス幅はなお2ケタ台で企業の慎重姿勢は変化していない。一方、大企業非製造業はプラス3と小幅ながらもさらに悪化する予想となった。

12年度の設備投資計画の前年度伸び率は製造業が11.1%増となり、前回調査(12.3%増)から下方修正となった。ただ12月時点としては5年ぶりの2ケタ台の伸び率を維持した。非製造業は4.6%増と前回調査(3.3%増)から上方修正となった。

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