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11月の経常赤字、最大の5928億円 貿易赤字拡大で

財務省が14日発表した2013年11月の国際収支速報によると、モノやサービス、配当、利子など海外との総合的な取引状況を示す経常収支が5928億円の赤字になった。赤字は2カ月連続で、比較可能な1985年以降で最大だった。燃料輸入の増加で貿易赤字の拡大が続いていることが影響した。

これまで経常赤字が過去最大だったのは12年1月(4556億円の赤字)。経常赤字幅は前年同月に比べても4132億円拡大した。

主因は輸出から輸入を差し引いた貿易収支の悪化だ。貿易収支は1兆2543億円の赤字となり、85年以来、11月として過去最大になった。

内訳では、輸入が前年同月比22.1%増の6兆8859億円で、単月として過去3番目の水準だった。原子力発電所が稼働停止する中で、火力発電の燃料となる原油や液化天然ガス(LNG)など燃料輸入が約3~4割弱増加。円安進行でドル建ての取引額がかさんだ。

輸出は17.6%増の5兆6316億円。自動車を中心に中国や北米向けが2~3割増えた。

これまで貿易赤字を補ってきた海外投資収益もふるわなかった。所得収支の黒字は9002億円と0.8%増に伸びがとどまった。企業が海外子会社から得る利益が増える半面、中間決算を受けて日本企業が海外投資家に支払う配当が膨らんだ。

旅行や特許などを中心とするサービス収支も、円安を追い風にした訪日外国人客数の増加で赤字幅が縮小した。だが、いずれも貿易赤字の急増と比べると小幅だった。

クレディ・スイス証券の白川浩道チーフエコノミストは「日本企業の海外生産が進み、輸出数量の増加・輸入数量の減少といった円安効果が出にくくなっている」と指摘。年明け以降、世界経済の需要回復が見込めるものの、経常収支の大幅な改善は難しいと予想する。財務省は「今後の為替やエネルギー価格の動向を注視したい」としている。

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