AIGの損保部門、富士火災を完全子会社化 TOB実施

2011/2/10付
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米AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)の損保部門であるチャーティス・グループは10日、連結子会社の富士火災海上保険に対し、TOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化すると発表した。商品供給などでの連携を深めるとともに、経費削減を強化する。

AIGグループは2008年のリーマン・ショックに伴う経営危機以降、日本から生保部門を撤退する一方、AIU保険などを傘下に抱える損保部門は新ブランド名「チャーティス」で事業を継続している。富士火災株の54.66%を保有しており、今回約470億円をかけて100%を取得する。買い付け価格は146円で、9日終値に約30%上乗せする。

富士火災の取締役会は10日、経営基盤の強化などを理由にTOBへの賛同を表明。15.53%を保有するオリックスもTOBに応募する見通し。買い付け期間は2月14日から3月24日までで、TOB終了後、富士火災は上場廃止になる。AIUなど傘下損保との合併は計画していないという。

10日に富士火災が発表した10年4~12月期の連結決算は、純利益が前年同期比37%増の79億円だった。自動車保険などの減収は続くものの、人件費などの削減で増益を確保した。

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