電子マネー決済、1兆円突破 発行1人1枚換算 - 日本経済新聞
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電子マネー決済、1兆円突破 発行1人1枚換算

09年度 日銀調べ

日銀は6日、電子マネーによる決済金額が2009年度に前年度比54%増え、1兆2549億円に達したと発表した。07年度の調査開始以来、年度の決済金額が1兆円を超えたのは初めて。今年度に入っても決済金額は月次ベースで前年比5割程度の伸びが続く。一方、累計の発行枚数は今年4月末で1億3000万枚を超え、日本国民が1枚ずつ保有する計算だ。

調査対象はビットワレットの「エディ」、東日本旅客鉄道(JR東日本)の「スイカ」など8種類の電子マネー。09年度の決済金額は名目民間最終消費支出(約283兆円)の0.5%にあたる規模となる。決済件数は15億1000万件で前年比35%増。1件当たりの決済金額は831円で、前年から約100円(14%)大きくなった。

1カ月当たりの決済金額は今年6月に調査開始後で最大の1393億円となり、9カ月連続で1000億円を超えた。一方、発行枚数は10年4月末に累計1億3000万枚を突破。6月末では1億3715万枚だった。ただ発行枚数の増加率は前年比2割程度と決済金額に比べて低い。

日本経済新聞社が各社の利用状況を集計したところ、伸びが著しいのが流通企業のセブン&アイ・ホールディングスの「ナナコ」、イオンの「ワオン」。コンビニエンスストアやスーパーでの支払いに使え、購入金額に応じて付くポイントが倹約志向の消費者をとらえている。流通系2規格合計の8月の決済件数は前年比42%増の8860万件だった。

流通系以外でも、JR東日本の「スイカ」は8月の決済件数が4064万件(西日本鉄道の「ニモカ」などを含む)で前年比40%の伸び。九州旅客鉄道の「スゴカ」など全国7規格と相互利用できるようにしており、使える店舗が広がっていることも利用を後押しする。スイカの8月末時点での利用可能拠点数は10万7550カ所で前年比54%増えている。

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