2019年3月26日(火)

設備投資2.2%増に鈍化 7~9月、海外経済の減速

2012/12/3付
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財務省が3日発表した2012年7~9月期の法人企業統計によると、金融機関を除く全産業の設備投資は前年同期比2.2%増の8兆8062億円となった。4四半期連続で増えたものの、世界経済の減速で先行きは見通しづらく、伸び率は4~6月期(7.7%)から大きく鈍化した。製造業は減収減益となったが、全産業では経費削減により増益を確保した。

財務省は「景気が世界経済の減速を背景に弱い動きとなっていることを確認する結果」との判断を示した。シティグループ証券の村嶋帰一エコノミストは「先行きの不透明感で設備投資が先送りされ、強めだった投資計画も今後下方修正される可能性が高い」と分析している。

設備投資は製造業が0.5%増と、伸び率が前期(14.7%)から縮小した。前年同期に大型案件のあった情報通信機械が大幅に減少。鉄鋼が32.1%減、電気機械も投資計画の下方修正を受けて5.2%減となった。輸送用機械は自動車の新型車製造ラインの増設で21.5%増となり、堅調だった。

非製造業は3.3%増だった。情報通信がスマートフォン(高機能携帯電話)の増加に対応する基地局の増設で13.0%増えた。卸売・小売りもコンビニやスーパーの出店増で10.8%増えた。建設業は18.7%増。住宅用部材の増産対応やメガソーラーの建設が後押しした。

全産業の売上高は4.4%減の316兆2444億円、経常利益は6.3%増の10兆4536億円だった。自動車を含む輸送用機械は中国など世界経済の減速を背景に8.9%の減収だったが、経費節減を進めて増益を保った。

季節要因を除いたベースでは全産業の設備投資が4~6月期比で2.5%減となり、3四半期連続でマイナスになった。売上高は1.6%減、経常利益は1.7%減といずれも2四半期連続で減少した。

法人企業統計は国内総生産(GDP)を算出するための基礎統計の一つ。内閣府は今回の結果を踏まえて10日に7~9月期のGDP改定値を発表する。

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