2019年3月25日(月)

韓国経済、強さと脆さ 両刃の剣のウォン安政策

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2012/8/27 11:16
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日増しに緊張感が高まる日韓間の政治情勢とはうらはらに、為替相場は不気味なほど平穏だ。韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が島根県の竹島に上陸した10日以降、通貨ウォンは1ドル=1130ウォン(1円=14.4ウォン)前後で膠着した状態が続く。

韓国には外貨準備高が約3000億ドルある。日韓で緊急時に外貨を融通し合う通貨スワップ協定の見直しが取り沙汰されているが、「韓国金融市場に打撃はない」と韓国政府筋は言い切る。

■通貨協定は防波堤

だが、欧州債務危機への警戒感からウォン相場が大きく揺れたのはほんの1年前のこと。昨年9月、ウォンはわずか1カ月で10%(対ドル)下げた。欧州の金融機関がいっせいに資金を引き揚げたためだ。

日本とのスワップ協定の上限額を130億ドルから700億ドルに拡大したのはその翌月。これを機にウォン相場は反転する。

大東文化大学の高安雄一准教授は「スワップ協定は韓国の金融市場にとって防波堤の役目を果たしている」と話す。波が平穏なうちはよいが、ひとたび荒波となった時にどう対処するのか。「適度に弱いウォン」は輸出企業の競争力を高めるものの、ウォン安が加速すると物価高などの副作用を招きかねない。

欧州情勢はスペインへの支援を巡ってこの秋、再びヤマ場を迎える。日韓スワップ協定の拡大措置の期限切れも10月。危機の連鎖を警戒する声は多い。

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