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届かなかった表彰台

岸本鷹幸、初の五輪は「やるせない気持ち」

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2012/8/13 0:22
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「すみませんでした。申し訳ない気持ちでいっぱいです」。男子陸上400メートルハードルの岸本鷹幸選手(22)は顔をゆがめた。直前の合宿で傷めた左太ももの肉離れが完治していなかった。スタート直後に足は悲鳴を上げ、1台目のハードルを倒すと、足を引きずるように何とかゴールした。

初の五輪は「やるせない気持ち」で終わった。

男子400メートルハードルの予選でゴール後に座り込む岸本鷹幸(五輪スタジアム)=共同

男子400メートルハードルの予選でゴール後に座り込む岸本鷹幸(五輪スタジアム)=共同

昨年夏の世界選手権で感じた世界の差を、6月の日本選手権でマークした世界トップクラスのタイムで埋めていた。それだけに日本勢初の決勝進出の期待は大きかった。

「見た目は欲のないひょうひょうとした人」。400メートルハードルの元日本記録保持者で、現在は法政大陸上部で岸本選手を指導する苅部俊二監督(43)監督は話す。

インターハイの400メートルハードル準決勝を走る高校2年の岸本選手を見て、「原石を見つけた」と走りに魅了された。「法政大に来ないか」と声をかけたが、返ってきたのは「高校で陸上は終わりにするつもりなんです」という思いがけない答えだった。

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