首相、解散「条件整えば判断」 安倍氏「延命惨め」
衆院代表質問

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2012/10/31付
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野田佳彦首相と自民党の安倍晋三総裁は31日、衆院本会議での各党代表質問で就任後初めて直接対決した。年内の衆院解散を迫る安倍氏に、首相は(1)赤字国債発行法案の成立(2)衆院小選挙区の「1票の格差」是正(3)社会保障制度改革国民会議の設置――を挙げ「条件が整えばきちんと判断する」と表明。「経済状況への対応も含めやるべきことをやり抜く」と11月中にまとめる第2弾の経済対策を条件に加える意向も示唆した。

野田首相と安倍総裁が国会で初対決。解散時期を巡り論戦を繰り広げた(31日)

野田首相と安倍総裁が国会で初対決。解散時期を巡り論戦を繰り広げた(31日)

安倍氏「責任を押しつけて解散先延ばしと政権の延命に励む。いっぺんの責任感もなく、ただ権力にしがみつく惨めな姿があるのみだ」

首相「(10月19日の)党首会談で縷々(るる)ギリギリの線での話をした。『環境整備をしたうえで判断したい』と言った含意をもう一度かみしめてほしい」

首相が消費増税関連法成立後「近いうち」の衆院解散を明言した8月8日の民主、自民、公明3党首会談から3カ月近く。安倍氏は首相をなじった。ひな壇に座る首相に顔を向けると、10月の自衛隊観艦式での首相の訓示を引き合いに「『至誠にもとるなかりしか、言行に恥づるなかりしか』と述べたが、自らの言行を省みて恥ずかしくないのか」と語気を強めた。

代表質問のため演壇に向かう安倍自民総裁。後ろは野田首相(31日)

代表質問のため演壇に向かう安倍自民総裁。後ろは野田首相(31日)

「年明けは『近いうち』ではない」と述べた前原誠司国家戦略相の発言も取り上げ「年内解散をしなければ前原氏にとっても不誠実な人となる」と皮肉った。安倍氏をじっと見つめる首相の隣で、前原氏は机に視線を落としたままだった。

首相は答弁で「(前原氏の発言は)政治家個人としての感想だ」とかわした。一方で「近いうちに国民の信を問うと言った意味は大きい」と早期解散をちらつかせて、赤字国債法案の成立などへの協力を要請。前回の3党首会談で「自分を信じてほしい」と懇願したことも紹介した。年内解散を明示してほしい。いや、できない――。2人の初の直接対決は堂々巡りで終わった。

首相の「条件」には曖昧さも残る。1票の格差の是正と言った場合、法案処理だけなら年内解散は可能だが、新区割りで選挙をするには法案成立後、区割り画定や周知期間に3~4カ月かかる。

首相は1票の格差とともに、衆院議員の定数削減の必要性にも触れたが、解散の条件に含めるならハードルは高くなる。

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