【ニューデリー=塙和也】日本とインド両政府は30日、ハイブリッド車など次世代自動車に用いるレアアース計3種類を今年8月から日本に輸出することを決めた。玄葉光一郎外相とクリシュナ外相ら両国の閣僚が出席した第1回閣僚級経済対話で大筋合意した。豊田通商とインドの政府系資源開発会社のインディアンレアアース社が輸出を手掛ける。
生産するのはランタン、セリウム、ネオジムの3種類のレアアースで、年間4000トンを輸出し、日本の需要(約2万7000トン)の約1割強を確保する。
それぞれ、自動車のモーターや排ガス削減のために使用される重希土類で、現在は、約9割を中国から輸入しているが、中国の輸出制限で価格が高止まりしている。インドからの輸出が実現すれば、レアアースの過度な中国依存を改善することにつながる。