2019年3月26日(火)

鉱工業生産8月0.3%低下 「先行き弱含み」
3カ月連続マイナス 基調判断を下方修正

2010/9/30付
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経済産業省が30日発表した8月の鉱工業生産指数(速報値、2005年=100)は94.5となり、前月比0.3%低下した。マイナスは3カ月連続。これまでけん引役だった半導体製造装置などの一般機械工業が5カ月ぶりに低下した。海外経済の減速やエコカー補助金の終了で先行きの生産減少が見込まれており、経産省は基調判断を「生産は持ち直し」から「生産は横ばい傾向で、先行きは弱含み」に下方修正した。

8月の鉱工業生産指数は事前の市場予測の中央値(前月比1.2%増)を下回った。生産指数が3カ月連続でマイナスになるのはリーマン・ショック直後の08年10月~09年2月の5カ月連続でマイナスを記録して以来。基調判断を引き下げるのは09年3月以来、1年5カ月ぶり。

業種別では一般機械工業が1.1%低下し、5カ月ぶりのマイナスになった。化学工業や石油精製などで使われる反応用機器が前月の生産増の反動で落ち込んだほか、これまで好調だった半導体製造装置のアジアや欧米向け輸出が伸び悩んだ。自動車で使われる工業用ゴム製品も2.9%のマイナスだった。9月にエコカー補助金が終了するのを見越して、生産調整が進んだとみられる。

一方、猛暑の影響でセパレート型エアコンの生産が増え、電気機械工業は2カ月ぶりに3.3%上昇した。住宅用の太陽光発電で使われる太陽電池モジュールやカーナビゲーションなど情報通信関連の生産は引き続き好調で、エコポイント制度の効果は続いているようだ。

出荷指数は前月比0.5%低下した。設備投資の動向を示す資本財出荷指数(除く輸送機器)も同1.4%のマイナスとなった。ともに2カ月連続のマイナスだった。在庫指数は0.7%上昇の97.4だった。

製造工業生産予測指数は9月が前月比0.1%低下、10月は同2.9%と大幅な低下となった。予測指数通りなら7~9月期の鉱工業生産指数は前期比1.1%の低下となり、金融危機の最中だった09年の1~3月期の20.0%低下以来のマイナスになる見通しだ。特に自動車などの輸送機械工業の落ち込みが大きく、経産省は「エコカー補助金の終了や円高など市場の先行きが不透明」と分析している。

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