2019年9月16日(月)

沖縄防衛局長の更迭発表 防衛相

2011/11/29付
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一川保夫防衛相は29日、沖縄県の米軍普天間基地の移設問題に絡み不適切な発言をした田中聡沖縄防衛局長を更迭した。田中氏が28日夜の報道各社との非公式懇談で、沖縄県や女性を侮辱したと受け止められる発言をしたことを問題視した。田中氏は「来年7月までに名護市辺野古への移設が進展しなければ移設は駄目になるというのが防衛省審議官級の認識」などとも発言しており、普天間問題への影響は必至だ。

防衛省に到着し、記者に囲まれる田中聡沖縄防衛局長(29日午後)=共同

防衛省に到着し、記者に囲まれる田中聡沖縄防衛局長(29日午後)=共同

田中氏は官房付となり、当面、及川博之沖縄防衛局次長が局長事務代理を務める。中江公人防衛次官が30日、沖縄入りし、仲井真弘多知事に謝罪する。

田中氏は28日夜の懇談で、辺野古移設に必要な環境影響評価(アセスメント)の評価書を沖縄県に年内に提出するかどうかを、女性への性的暴行に例えて「犯す前に犯しますとは言わない」と発言した。

防衛相は29日午後、田中氏を防衛省に呼び、発言の真意をただした。その後、藤村修官房長官に更迭方針を伝達。野田佳彦首相も了承した。防衛相は同日夜の記者会見で「本人も『報道のように解釈されてもやむを得ない』と言っており、弁解の余地はないと判断した」と理由を説明した。

田中氏は辺野古以外の移設先に関して「防衛省内で県外移設先として九州のすべての自衛隊基地や佐賀空港を検討したが、移設可能な場所はなかった」と指摘。政府はこれまでこうした見解を表明したことはない。田中氏は「約400年前は軍がなかったから(薩摩藩に)侵攻された。沖縄に軍は必要で『基地のない平和の島』などあり得ない」とも発言した。

田中局長の発言があったのは28日夜。沖縄防衛局側の呼び掛けで、那覇市内の飲食店で報道各社との懇談会が開かれ、日本経済新聞も含め9人の記者が参加した。田中局長は各社が報道しないとの前提で沖縄の基地問題などの質問に答えたが、琉球新報が29日付朝刊で発言の一部を報道した。

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