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小沢陣営「無投票許されず」 菅代表、再選いばらの道

参院選大敗を総括する29日の民主党両院議員総会では、菅直人首相(党代表)ら執行部の責任論が噴出した。首相は9月の代表選までの現体制維持に理解を求めるだけで精いっぱい。30日からの臨時国会では野党の攻勢が予想され、難関続きだ。一方、攻める小沢一郎氏に近い勢力も対抗馬擁立のめどが立たず、双方とも決め手を欠いている。

2時間の総会で口火を切ったのはやはり小沢グループだった。中津川博郷氏が「幹事長、選挙対策委員長が責任をとるのは当然。首相も自ら責任をとるべきだ」とけじめを求め、川上義博、森裕子、松木謙公各氏らが続いた。発言した29人中15人が執行部を批判し、続投支持は6人。松木氏は総会後、記者団に「執行部は責任をとる係」。同じ小沢グループの鈴木克昌氏も「代表選で無投票再選は国民的にも許されない」と意気込んだ。

松木氏ら小沢グループ中堅の昼の会合には鳩山由紀夫前首相のグループの松野頼久氏らも出席し「次は恩返しをする番だ」と伝えた。夜の松木氏のパーティーには両グループの面々が集った。輿石東参院議員会長を交えた22日の小沢、鳩山両氏の会談を機にグループぐるみで接近している。

当の小沢氏は両院議員総会を欠席し、個人事務所にこもった。面会者には「政権交代時に支持された政治、行政、地域主権の改革が後戻りし、国民が不信感を持っている」「既得権益にしがみつく人たちを改革しようと思えば相当の覚悟と決意で政権運営にあたるべきだ」と語ったという。

対抗馬擁立は難題だ。政治資金問題で検察審査会が強制起訴の是非を検討中の小沢氏は動きにくい。名があがる原口一博総務相や鳩山グループの海江田万里氏、田中真紀子元外相らはグループ全体が推す首相候補としては決め手を欠く。主戦論の狙いは枝野幸男幹事長の交代との見方もある。

29日夜、前原誠司国土交通相はグループ会合で首相の続投を支持したうえで「顔見世興行やほかの思惑で出るのは良くない」と小沢グループをけん制した。岡田克也外相も再選支持を表明済みで、野田佳彦財務相のグループなどは会合を開いて結束を確認した。

首相は記者団に「厳しい批判はしんしに受け止めてしっかりやりたい」と強調。臨時国会では「やりたいことを国民に理解してもらえるよう頑張る」と述べた。周辺は「首相を短期間で交代させるべきではない」と予防線を張るが、国会論戦で首相が守りばかりなら支持率回復は難しくなる。

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