日韓外相会談、1日軸に調整 関係改善へ9カ月ぶり

2013/6/29付
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【バンダルスリブガワン=桃井裕理】外務省は29日、ブルネイで開催中の東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議にあわせ、岸田文雄外相と韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相との会談を開くと発表した。日韓の外相が直接会談するのは第2次安倍内閣と韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権の発足後初めて。島根県の竹島や歴史認識を巡って悪化した2国間関係の改善に向けた動きとなり、北朝鮮への対応で連携を探る。

岸田外相は29日夕(日本時間同日夜)、ブルネイの首都バンダルスリブガワンに到着した。7月2日までの日程で一連の外相会議などに出席する。日韓両政府は7月1日を軸に会談の日程を調整している。早ければ30日中に実現する可能性もある。

日韓関係は昨夏の李明博(イ・ミョンバク)前大統領の竹島上陸や歴史認識を巡り悪化。昨年9月の国連総会の際に、当時の玄葉光一郎外相が金星煥(キム・ソンファン)外交通商相と会って以降、外相会談が約9カ月途絶えている。両政府は今年4月に日本での外相会談開催を模索したが、靖国神社への安倍晋三首相の真榊(まさかき)奉納や麻生太郎副総理の参拝に韓国側が反発し、尹外相は訪日を見送った。

日韓両外相は今回の会談を関係修復の糸口とし、北朝鮮の核開発などで協調する姿勢を打ち出したい構えだ。ただ、韓国の朴大統領は日本に先駆けて27日から中国を訪問し、習近平国家主席と会談。共同声明で「歴史問題」に触れるなど日本をけん制した。一方で中韓首脳は年内の日中韓首脳会談の開催を検討することでも合意した。

岸田外相は7月1日には米国のケリー国務長官、韓国の尹外相との日米韓外相会談にも臨む。ASEAN10カ国に日中韓を加えた外相会議やASEAN地域フォーラム(ARF)などでは、中国の海洋進出など南シナ海を巡る情勢が議題になる。ARFでは南シナ海での行動を法的に規定する「行動規範」の策定に向けた議論も行われる見通しだ。

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