2019年3月20日(水)

鉱工業生産3カ月ぶりにマイナス 内需政策効果が一巡

2010/6/29付
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経済産業省が29日発表した5月の鉱工業生産指数(速報値、2005年=100)は前月比で0.1%低い95.9と、3カ月ぶりにマイナスになった。北米やアジア向けの自動車輸出が伸び悩み、国内の消費刺激政策の効果にも一巡感が出ている。ただ生産指数は6月、7月と再び上昇する見通しで、経産省は基調判断を「生産は持ち直しの動きで推移している」に据え置いた。

業種別では輸送機械工業が2.7%低下と、3カ月ぶりに前月を下回った。普通乗用車や自動車関連部品の輸出が伸び悩み、エコカー購入補助などの国内の消費刺激策による押し上げも薄れてきたという。中国向け輸出の鈍化で鉄鋼や非鉄金属は2カ月連続でマイナスになった。4月に好調だった一般機械は半導体製造装置などの反動減で0.2%上昇と減速。工場でボイラーの交換などがあった印刷用紙の生産も落ち込んだ。

一方で液晶テレビの生産指数は夏の新商品発売に向けて14.5%上昇した。携帯電話やノート型パソコンも好調で、情報通信機械工業全体では4カ月ぶりに5.5%増えた。国内外で需要が高まっているエアコンなど電気機械は1.5%のプラスに転じた。

出荷指数は96.4と1.7%低下した。低下は3カ月ぶり。在庫指数は2.0%上昇し、96.5になった。

先行きの生産予測指数をみると、6月が前月比0.4%、7月は同1.0%の上昇になる見通し。主に電子部品など一般機械工業の生産が増え、全体を押し上げるとみられる。4~6月期は前期比で1.9%の上昇になる見込み。ただ1~3月期の7.0%と比べると生産の伸びは鈍りそうだ。

直嶋正行経産相は同日の記者会見で「景気は着実に回復しており、不況からの出口にさしかかっている。ただ5月は全体的に経済指標があまり良くないため、失業率や為替相場などを注視する必要がある」と述べた。

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