2019年2月24日(日)

日印の共同海上演習、今夏実施へ 対中国が念頭

2012/2/28付
保存
共有
印刷
その他

日本、インド両政府は海上自衛隊とインド海軍による初めての2国間の共同訓練を、今夏に実施する方向で調整に入った。外務省幹部が28日、明らかにした。日印間のシーレーン(海上交通路)となる南シナ海では、中国が海洋権益を巡って周辺国と摩擦を起こしている。日印で連携を深め、台頭する中国をけん制する狙いもある。

日印間ではこれまで米国を交えた3カ国の海上訓練の枠組みはあったが、2国間は初めて。両政府は昨年11月の防衛相会談で2012年中の訓練実施で合意。昨年12月にニューデリーで開いた野田佳彦首相とシン首相による首脳会談でも共同声明に明記し、安全保障分野での協力の拡大を確認していた。

共同訓練はペルシャ湾からエネルギー資源などを運ぶシーレーンでの海賊対策が目的。ただ両政府の主眼は「海洋進出を活発化する中国へのけん制」(防衛省幹部)にある。訓練の具体的な場所は今後、検討する。

中国は南シナ海でベトナム、フィリピンなど東南アジア各国と激しく衝突。インド洋でも中国はパキスタンやミャンマーなどインド周辺国で自国艦船が利用できる港湾の整備を進めている。日印両政府は、南シナ海での中国の活発な活動が東シナ海やインド洋にも波及しかねないと判断、連携強化で一致した。

アジアでの海洋の安全保障を巡っては、日本と米国、中国、東南アジア諸国連合(ASEAN)など18カ国が参加する東アジア首脳会議(サミット)で昨年11月に議論。中国へのけん制を念頭に「海洋に関する国際法は地域の平和と安定に役立つ」と明記した首脳宣言をとりまとめていた。

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報