中国のレアアース輸出規制で調査 経産省、商社など30社

2010/9/28付
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中国からのレアアース(希土類)の対日輸出が滞っている問題で、経済産業省は28日、商社や自動車関連企業など約30社を対象に実態調査をすると発表した。合わせてレアアース以外の製品などの輸出入が規制されているかどうかを巡っても、通関での手続きを中心に数百社を対象に調べる。それぞれ週内にも調査を終える。輸出制限が把握できれば世界貿易機関(WTO)の協定に違反する可能性も高く、中国側に是正を求める構えだ。

レアアースに関する調査対象は商社や自動車、電気・電子関連の約30社。これまでの聞き取り調査では税関での取り扱いが遅れたり、輸出許可証を申請しても受け付けてもらえないなどの事例が報告されている。中国政府は日本政府の照会に「レアアースの対日輸出を止めるという指示は出していない」と回答しているが、日本は実態を中国に示して是正を求める考えだ。

中国での輸出入手続き全般に遅れが出ているとの情報があるため、レアアース以外の製品などでも商社や物流、船会社などを対象に調査する。どの地域でどういう品目を巡って輸出入の規制が変化しているかを調べる。

政府が28日開いた国内投資を促進する円卓会議の初会合では、日本経団連の米倉弘昌会長が「日本としてレアアースを確保できるように一層の努力をお願いしたい」と要請。大畠章宏経産相は「政府としてもしっかり対応したい」と応じた。

経産省は「仮に日本だけを対象に輸出制限がされれば、WTOが定める最恵国待遇に違反する疑義が強い」との立場で、今後WTOへの提訴を検討する可能性もある。

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