2018年6月24日(日)

鉱工業生産、先行き持ち直しも 11月は2カ月ぶり低下

2012/12/28付
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 経済産業省が28日発表した11月の鉱工業生産指数(2005年=100、季節調整値)は86.4となり、前月比1.7%低下した。2カ月ぶりにマイナスとなったが、各社の生産計画に基づく予測調査では12月、13年1月ともに増産を見込んでいる。景気は後退局面に入っている可能性が濃厚だが、年明けにかけて底入れを探る展開になりそうだ。

 11月の生産指数は市場予測(0.5%低下)を下回った。半導体製造装置の海外向け生産が減るなど一般機械が5.3%低下。橋梁やビル向けアルミサッシなどの金属製品も5.1%下がった。

 電子部品・デバイスは1.3%上昇し、3カ月連続で増産だった。台湾向けのデジタルカメラや、中国で生産するスマートフォン(スマホ)向けの部品生産が好調だった。

 業種別にみると、全16業種中11業種で低下しており、経産省は「生産は低下傾向にある」との基調判断を前月から据え置いた。ただ同時に発表した製造工業生産予測調査では12月が前月比6.7%、来年1月も同2.4%の上昇を見込み、先行きには持ち直しの兆しが出ている。

 予測通りになれば、エコカー補助金終了後に落ち込んでいた自動車などの輸送機械のほか、情報通信機械、鉄鋼、金属製品などが増産に転じる。

 一方で個人消費と雇用の先行きは不透明だ。総務省が発表した11月の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は1世帯当たり27万3772円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比0.2%増えた。3カ月ぶりのプラスだが、月末にかけて寒くなり冬物衣料への支出が伸びた要因が大きく、同省は消費の基調判断を「弱含み」と据え置いた。

 季節調整済みの前月比でみると実質0.1%減。総務省は消費が持ち直しつつあるかは「しばらく様子をみる必要がある」としている。

 11月の完全失業率(季節調整値)は前月比0.1ポイント低下の4.1%となり、3カ月ぶりに改善した。女性の失業率が3.8%と0.1ポイント改善したのに対し、男性は4.3%で横ばい。医療・介護やサービス分野での就労が進んで女性の完全失業者は5万人減ったが、男性の失業者は2万人増えた。

 厚生労働省が同日発表した11月の有効求人倍率(季節調整値)は0.80倍で前月と横ばいだった。11月の毎月勤労統計調査(速報)によると、製造業の所定外労働時間(残業)は1人あたり平均で前年同月比6.2%減った。製造業の減産やリストラで男性の雇用・賃金環境が厳しくなり、働きに出る女性が増えている可能性がある。

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