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橋下氏どう動く 「石原新党」、解散にらみ連携探る

東京都の石原慎太郎知事が国民新党の亀井静香代表らが唱える新党構想への参加に意欲を示したことで、3月の結党に向けた動きが加速してきた。消費増税の関連法案を野田政権が国会に提出する3月から、会期末の6月まで政局が緊迫し、衆院解散含みで推移するとの判断だ。選挙基盤の弱い各党若手の間では、新党と橋下徹大阪市長が連携すれば「規模は大きく膨らむ」との見方も出てきた。

亀井氏とたちあがれ日本の平沼赳夫代表を中心とする新党構想は、知名度の高い首長や地域政党と組み、民主、自民両党の二大政党構造を変えて政局の主導権を握ることに狙いがある。愛知県の大村秀章知事も26日に亀井氏と会談しており、27日には面会した国会議員に「石原氏や亀井氏ら年配者だけでなく、橋下市長が加われば大きく広がる」と伝えた。

3月結党の事情

新党構想の動きが急なのは、6月21日の今国会会期末をにらんでのことだ。消費増税を巡る民主党内の混乱や、野党との対立で、衆院解散となる可能性が高い、と新党関係者はみる。逆算すれば3月に結党し、候補者や政策の調整を進めるのが望ましいとの判断だ。石原氏が手がける都の予算が3月にメドがつく事情もある。

亀井氏や平沼氏らが参加を呼びかける各党議員の関心は「橋下市長の関与はどうなるのか」に集中している。選挙基盤が盤石でない各党の若手や落選組にとっては、知名度の高い首長が選挙で獲得した票数は魅力的に映る。例えば民主党の小沢一郎元代表を支持するグループには衆院比例単独や、基盤が定まらない議員も多く、小沢系の若手からは「次の選挙はどこの党で戦うかを真剣に考えないといけない」との声も出始めた。

小沢グループから民主党を離党した新党きづなの内山晃代表は27日、新党との連携について「固まってきたら、話を聞きたい」と意欲を示した。

こうした空気に、小沢元代表は敏感だ。

元代表は23日から27日までの5日間、連続して約30人の新人議員を議員会館の自室に呼んで懇談した。「無党派層に向けて駅前での演説を増やせ」「知名度を上げるため、ポスター張りやチラシの配布を」などと具体的に指示した。27日には党の情勢調査を踏まえて、民主党でも自民党でもない「第三極の勢いはすごいな」と漏らした。

小沢元代表は橋下市長を評価し、連携の気配を漂わせる。「石原・橋下」新党にグループから多数の議員が参加する事態になれば「数の力が揺らぐ」との懸念が、周辺にもあるためだ。

増税では隔たり

民主党や自民党は新党構想の影響を測りかねている。「大した動きにはならない」と突き放した見方がある半面で「石原氏と橋下氏が組めば大化けするかもしれない」との警戒も交錯する。

石原氏は消費税率の引き上げに積極的だが、亀井氏や民主党の若手には慎重論が強い。政策で一致しなければ「選挙互助会、野合と言われる」との不安は、新党への参加を検討する議員にもある。自民党と連携を強化する参院たちあがれ日本には「この党をつくるときにも苦労したのに、難しい」との消極論が強い。新党の今後は、地域政党「大阪維新の会」代表を務める橋下氏の動向と衆院解散の時期、政策や候補者調整などなお、不確定要因が多い。

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