民主「復興債償還、10年超を検討」 政調原案に明記
3次補正予算案
民主党は27日、東日本大震災からの本格復興に向けた今年度3次補正予算案をめぐり、政策調査会の全体会合を開いて党内の意見集約を進めた。原案は政府が償還原資の確保まで10年と想定している復興債について「より長い償還期間を積極的に検討すべきだ」と明記。税外収入も「政府側に兆円単位で積み増しを求める」とした。結論は出ておらず、同日夕に会合を再度開いて詰める。
党の税制調査会も前日から持ち越している復興のための増税案について27日夕の総会で議論する予定だ。
政調幹部によると同日朝の全体会合には当初、前原誠司政調会長も出席して意見交換する方針だったが、税外収入をめぐる政府側との調整が続いているため見送った。午後の政調会合には前原氏も出席して一任の取り付けを目指す予定だ。
これに関連し安住淳財務相は27日の閣議後の記者会見で「今日、明日中には方向性を出してもらえればありがたい。(党の)政調・税調幹部もそういう思いでやっていると思うので期待している」と述べた。
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