2019年3月26日(火)

貿易黒字が15カ月ぶり減少 8月、輸出の伸び縮小

2010/9/27付
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財務省が27日発表した8月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支の黒字幅が1032億円と前年同月比37.5%減少した。前年同月を下回るのは2009年5月以来1年3カ月ぶり。輸出の伸び率が15.8%と7月(23.5%)から縮小したのが主因だ。円高や海外経済の減速を背景に、米国向けなどで輸出の鈍化が目立ってきた。

8月の貿易黒字額は季節要因から貿易が停滞する1月を除くと09年4月(490億円)以来の低水準となる。ただ17カ月連続の黒字は維持した。輸出額は5兆2241億円で9カ月連続で増加。輸入額は5兆1209億円と前年同月から17.9%増えた。

8月の輸出を地域別にみると、米国向けが前年同月比8.8%増の7761億円だった。伸び率は7月の25.9%から大幅に鈍化した。灯油などの鉱物性燃料、建機類は増えたが、円高の影響もあって自動車の輸出額は前年同月に比べ8.3%減った。

アジア向けも前年同月比18.6%増と、7月の伸び率(23.8%)を下回った。増加に寄与したのは韓国向け鉄鋼やタイ向け金属加工機械、シンガポール向け半導体など。うち中国向けは18.5%増。金属加工に使うマシニングセンターや半導体、自動車などが増えた。

欧州連合(EU)向け輸出額は前年同月比13.7%増と前月とほぼ同水準の伸びとなった。ユーロ安の影響で景気回復が進むドイツ向けの自動車部品が増えたほか、英国向け船舶なども全体を押し上げた。

輸出額はリーマン・ショック後の反動もあり、昨年末から2ケタの伸びを続けてきた。しかし諸外国で打ち出された景気対策の効果が一巡する一方、個人消費や設備投資の本格的な回復が遅れていることから、足元で伸びが鈍っている。

直近の動向を示す季節調整済み輸出額(財務省試算値)をみると、8月は前月比2.3%減となり、4カ月連続で減少した。8月の為替レートは平均で1ドル=86円37銭と前年同月に比べ9.1%の円高・ドル安で推移した。

一方、輸入はマレーシアからの液化天然ガスが増えたほか、オーストラリアからの鉄鉱石も全体を押し上げた。猛暑でエネルギー需要が増えた可能性がある。

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