小沢・河村氏、脱原発で結集探る 党首に滋賀知事案
12月4日公示の衆院選に向け、脱原発や反消費増税を掲げる第三極勢力が合流を探っている。河村たかし名古屋市長と山田正彦元農相が共同代表を務める「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」(略称・脱原発)は、小沢一郎代表の「国民の生活が第一」や、谷岡郁子共同代表らの「みどりの風」と新党結成を検討。党首に滋賀県の嘉田由紀子知事を迎える案も浮上している。
「脱原発」の小泉俊明幹事長代理は26日午前、都内で記者団に、生活との合流について「政策が一致している。一緒に組むのが国民にわかりやすい」と意欲を示した。河村氏が小沢氏と協議を進めていることを明らかにしたうえで「代表同士で決断をしてもらいたい」と述べた。
小沢氏は26日までに、生活の衆院選公認候補者にビラ作製を中断するよう指示。生活内には「小沢氏が新党結成を考えている」との見方が浮上している。
河村氏や小沢氏は脱原発や反消費増税、反TPPなど主張が近い勢力を結集することで、中小政党の乱立に伴う票の分散を避けたい考え。脱原発で一致する「みどりの風」との合流も視野に入れる。滋賀県の嘉田知事はかねて再生可能エネルギーの拡大や原発依存度の低下を主張している。