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民主60人超が造反の構え 消費増税、午後に衆院通過

野田佳彦首相が今国会成立に政治生命をかける社会保障と税の一体改革関連法案が26日、衆院特別委員会と本会議で採決される。民主、自民、公明3党などの賛成多数で可決は確実だが、民主党内は消費増税関連法案の採決で棄権・欠席を含む造反が60人を超える見通し。首相は25日も一致結束して賛成するよう呼びかけたが、反対を明言する小沢一郎元代表は採決後に自身のグループ議員と離党や新党結成を巡り協議する。党分裂が現実味を増している。

衆院特別委は26日午前、消費増税法案など一体改革関連法案の締めくくり総括質疑と採決を実施し、民自公3党などの賛成多数で可決する。その後、午後の衆院本会議に緊急上程して可決、直ちに参院に送付される運びだ。消費増税法案など3法案は記名投票となる。

首相は25日夕、国会内で開いた党臨時代議士会で「一致結束して力を合わせて法案の衆院通過に向けてご賛同をお願いする」と協力を求めた。小沢元代表に近い議員らから「このままでは反対せざるを得ない」との声が噴出したが、輿石東幹事長が「党の分裂を避けないといけない。一致結束して採決に臨んでほしい」と締めくくった。小沢元代表は欠席した。

これに先立ち、首相は衆院特別委で、消費増税法案などに党の決定に従って投票することを義務付ける「党議拘束」がかかるとの認識を示し、反対派をけん制した。次期衆院選の時期については「一体改革関連法案を通す前に解散という選択肢はない。通した後に国民にしっかりと説明しながら判断を仰ぐことになる」と語った。

小沢元代表は25日夜、都内のホテルでグループ議員三十数人を集め「政治家としての意志を示そう。国民の理解は得られている」と強調。離党や新党結成など今後の対応について「26日の衆院本会議後に、きちんと自分の考えを言いたい」と語った。

日本経済新聞の取材では、消費増税法案に反対する議員は50人台半ばに達する見通し。小沢グループが中心で、反対票を投じる考えを示した鳩山由紀夫元首相を支持するグループの議員もいる。

首相や執行部は26日の採決直前まで造反組の切り崩しを図る考え。首相を支持するグループや前原誠司政調会長の支持グループは25日夜、都内にそれぞれ集まり、造反議員への説得を続けた。

民主党内で造反が60人規模に上っても、自公両党が賛成するため一体改革関連法案の衆院通過は揺るがない。ただ、反対後に離党する議員が54人以上になれば少数与党に転落し、首相の政権運営は窮地に陥る。輿石幹事長は25日の記者会見で、離党の動きについて「楽観が許される状況ではない」と語った。

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