輸出額、9月は14%増 アジア向け減速

2010/10/25付
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財務省が25日発表した9月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額は前年同月比14.4%増の5兆8429億円と、10カ月連続で前年同月比プラスになった。ただ円高や高成長を続けてきたアジア経済の成長鈍化を背景に、伸び率は7カ月連続で縮小した。同時に発表した2010年度上半期(4~9月)の貿易収支は3兆4152億円の黒字で、3期連続の黒字になった。

9月の輸入額は9.9%増の5兆459億円。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は7970億円で、18カ月連続の黒字になった。為替レートは対ドルで1ドル=84円66銭と前年同月比で9%の円高水準だった。

2010年9月の貿易統計
単位億円、カッコ内は前年同月比増減率%、▲は減少または赤字、アジアには中国を含む
輸出額輸入額貿易収支
総 額58,429
(14.4)
50,459
(9.9)
7,970
(54.0)
米 国9,222
(10.4)
4,763
(2.9)
4,459
(19.8)
E U6,688
(11.2)
4,879
(4.1)
1,809
(36.3)
アジア32,066
(14.3)
23,837
(14.4)
8,229
(14.2)
中 国10,814
(10.3)
11,861
(13.0)
▲1,047
(52.2)

地域別の輸出額をみると、アジア向けは前年同月比14.3%増で、8月の18.0%増から伸び率が縮小した。中国向けが化学製品や金属加工機械を中心に8月の18.5%から10.3%増に鈍化したことが影響した。ただ財務省は尖閣諸島沖での漁船衝突事件に伴う日中関係の悪化の影響は「輸出入ともみられない」と説明している。

米国向けは前年同月比10.4%増で、建設用機械や原動機が伸びた。欧州連合(EU)向けは船舶や自動車部品が増えて11.2%増だった。

10年度上半期の輸出は前年同期比25.0%増の34兆980億円、輸入は20.8%増の30兆6828億円だった。アジア向けの貿易黒字は40.6%増の5兆2267億円。輸出の増加で、比較できる1979年度以降では最大になった。

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